ジェイアール東日本企画(jeki)、三菱HCキャピタル、AGCの3社は1月21日、オフィスビルでのデジタルサイネージ広告に関する新規事業開発に向けて実証実験を開始した。従来、広告設置の難しかったオフィスビルの就業者専用エリアへの広告放映を目指す。
AGCが開発した「ミラリア」の設置イメージ。鏡に広告が放映されるもので、高い反射性と表示視認性が特徴。実験ではカネボウ化粧品が協力し、男性と女性用トイレで商品を出し分けてCMを放映する。
実証実験は、三菱HCキャピタルとAGCの従業員向けに、二段階に分けて実施。第一期は、両社が入居する新丸ビルの化粧室に、ディスプレイ一体型ミラー「ミラリア」を設置。jekiは広告や天気情報の配信システムを担当する。
また、第一期終了後に効果測定を行い、第二期ではオフィス内の他のデジタルサイネージとも連携しながら広告効果を検証。オフィスビル内における就業者と広告の接点増加を図る。
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同日に実施したメディア体験会で、jekiのメディアソリューション本部 デジタルサイネージ事業局 開発業務部 部長の五十嵐稔氏は「全国におけるデジタルサイネージの設置は増加傾向にある。実験を通じて、オフィスサイネージの可能性を探りたい」と語った。
実証実験の結果を基に、2025年度中にオフィス内デジタルサイネージ広告サービスの提供開始を目指す。さらに、丸の内エリアのオフィスビルや商業施設、公共交通機関などで広告を連携させ、効果的なデジタルサイネージ広告サービスを開発し、広告主や施設利用者に訴求力のある情報発信を狙う。
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