サントリー伊右衛門、初の白パッケージ 200弱のデザインから約1年かけて検討

サントリー食品インターナショナルが1月24日、「伊右衛門」ブランドのリニューアルを発表。味わい、パッケージデザインを刷新し、3月4日から全国展開する。あわせて「伊右衛門 ほうじ茶」のリニューアル、「伊右衛門 玄米茶」の新発売を予定。

「伊右衛門」は2004年に発売を開始し、2023年には“旨濃い”をテーマに味わいをリニューアルしていた。今回は“京都の静やかさ”をテーマに、味わいとパッケージを変更。「伊右衛門」史上初の白を基調としたデザインに一新した。また「伊右衛門 ほうじ茶」は3年ぶりにリニューアル。伸長するほうじ茶市場内での「伊右衛門」ブランドの存在感を示す狙いだ。

写真 商品・製品 「伊右衛門」の新パッケージデザイン

全3商品、初代パッケージの竹筒をモチーフとして開発した新しいシンボルマーク「京竹(みやこだけ)」をラベル上部に配置。「伊右衛門」は白、「伊右衛門 ほうじ茶」は赤や茶色といった暖色、「伊右衛門 玄米茶」は軽やかな味わいをイメージした黄色をメインとしたカラーリング。

担当者は今回の企画意図について「昨今、緑茶以外にもお茶の選択肢が広がっていることをふまえ、『緑茶ならではの価値』を再考する必要があると考えました」と話す。

「パッケージの質感においては、 “京都の良いもの”から連想される『包装紙』や『のし』から着想を得て、実際に和紙を並べて比較しながら検討。上質さや品質感が伝わるよう、カラーリングだけでなくテクスチャーにもこだわっています。今回発売されるパッケージにたどり着くまでかかった時間は約1年。方向性をチームで議論したり、お客さま調査を行ったりしながら、200弱のデザインから選びました」(担当者)。

そういった会議の中でも特に議論されたのは、リニューアルにおいて変化させるべき点と変えずに守るべき点。店頭陳列時に目に留まるインパクトあるリニューアルを目指しながら、「伊右衛門」ブランドならではの“品が良くて愛嬌のある佇まい”を失わないように意識したという。今後は、緑茶が持つ「一息つける心地よさ」を軸にコミュニケーションを展開。SNSや店頭でのキャンペーンも予定している。

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