60年以上にわたり培ってきた店頭販促の企画力と実現力
─美工といえば、什器・POP制作を長年支援してきた店頭販促のプロというイメージがあります。
山根:什器・POP制作のイメージが強い美工ですが、もともとはディスプレイや景品制作からスタートした企業です。2025年で創業66年を迎えましたが、生活者の「買いたい」をつくり出すことに向き合ってきた姿勢は創業当時から変わっていません。その中身は時代とともに形を変え、店頭におけるメッセージ設計と什器・POP制作をメイン事業として展開してきたという歴史があります。その中でも、購買時点で消費者の興味を引き出す施策を追求することには、長年一貫して注力してきました。現在は「“買い物価値”の未来を創る会社」という経営ビジョンを掲げ、企業の販促施策をサポートしています。
菊地:創業当時の60年前というと、セールスプロモーションという言葉が日本国内で浸透する前です。その頃から買い物や販売促進に向き合ってきたからこそ、美工といえば「店頭販促、什器・POP制作」「セールスプロモーション」として、皆さまの記憶の中に定着できているのではないかと考えています。
神前:社員が日常的に店頭へ足を運び、社会のトレンドや生活者の動きを捉えていることも、美工が長年店頭販促のパートナーとして存在できている理由だと思いますね。時代によって生活者の意識も違えば、店頭で求められることも異なるのは当然のことです。ですが、そのトレンドを捉えることができなければ、売り場に反映することもできないんですよね。時代によって変わる「買いたくなる仕組み」を把握してきたことも、美工の特長です。
POPだけじゃないプロモーション全般を支える企業へ
─今、美工は什器・POP制作だけが強みではなくなってきていると聞きました。支援できる領域が拡大しているのでしょうか。
菊地:もちろんこれまで提供してきた店頭販促物の企画・制作も引き続き軸に据えていきます。このようにコアの価値を大事にしながらも、現在進めているのは、基盤となる店頭販促の延長線上にある事業です。先ほども話したとおり、美工は長く店頭販促やセールスプロモーションの専業会社として展開してきましたが、今はその枠組みを超え、もっと広く企業の販促・マーケティング活動を支援できる体制を整えてきました。店頭を踏まえた上でプロモーション施策全般を支援できる企業へと、進化している状況です。
神前:リアルな面では、従来から得意としてきた店頭販促施策はもちろん、キャンペーン事務局の運営や動画広告の制作、接客の強化、売り場の調査まで、リアルチャネル領域で必要になるあらゆる施策をカバーできるようになっています。
木村:さらに、什器・POPのロジスティクス運営や什器・POPと商品の同一梱包を行っているのもポイントだと考えています。販促物の倉庫運営の効率化や保管・発送費用の削減、POPの店頭活用率向上や店頭での組立工数の削減など、クライアントのニーズに合わせた物流面でのご提案・ご支援も積極的に行っています。
山根:またマーケティングファネルで言えば、これまで店頭POPの強みである店頭での「購買」時点だけではなく、認知~ファン化まで幅広くサポートすることが可能になっているということです。
ただ支援できる領域が広がっただけではなく、それらの施策を店頭起点でデジタル施策含め企画できるのが美工の特長です。認知獲得だけでも、販促だけでもモノが売れないと言われる中で、店頭とデジタルを結び一気通貫で「売り」に向き合えるのは当社の強みだと思っていますね。
─施策のカテゴリーごとに外部パートナーを変えている企業も多いと思いますが、美工1社で完結できるのはありがたいですね。
木村:プロモーション事業領域に関わるすべての部門を統括するプロモーション事業本部体制のもと、全部門のチームメンバーが一体となってクライアントのニーズや課題解決に向き合いご提案していけるのも強みですし、とどこおりなくスムーズな制作進行ができるのも美工ならではだと思いますね。
菊地:小回りが利くといいますか、何かご要望をいただいた際にはすぐに社内で連携して対処することが可能なので、そこも当社が選ばれる理由になっていると感じます。クライアントのニーズに対してスピードだけではなく、柔軟性も備えて対応していきます。
「その先の買いたい」をつくるパートナー会社へ―
─もちろん店頭販促も重要ですが、デジタル活用は昨今のプロモーションでは必要不可欠です。この領域への対応はいかがでしょうか。
神前:冒頭でも話した通り、私たち美工は60年以上にわたって生活者の「買いたい」気持ちを生む仕組みづくりに向き合ってきました。もちろんデジタルを活用したプロモーションもサポートできる体制は構築できています。店頭だけではなく、ECへ誘導する広告やSNSコンテンツ、インフルエンサーを起用したキャンペーンなど、「売り」につながるマーケティング施策をご提案する。言うなれば、美工は店頭周りを得意領域とするセールスプロモーション会社というより、店頭販促を起点に消費者の「その先の買いたい」を生むトータルプロモーション会社として生まれ変わっている状態です。
山根:ご相談のきっかけは、店頭でのブランド構築や、社会課題に呼応する製作力に対するご依頼などが多いと思いますが、当社では来店前、来店後の施策まで幅広くストーリーを描けるご提案をいたします。店頭にとどまらず、どんなことでもまずはお聞かせいただきたいです。美工は課題を先回りしてプラスαでご提案していくスタンスを、これからも追求してまいります。

お問い合わせ
