仮想空間による新しい飲酒文化 自宅で没入体験が可能なMRアプリ開発、アサヒ

渋谷のテスト展開で課金要素などを検証

アサヒビールは、ARスタートアップと共同で、自宅でひとり酒を楽しむ「ひとり家飲み」の価値を高める没入型体験アプリ「Vision Brew Journey」を開発した。Apple社が提供するMR(複合現実)デバイス「Apple Vision Pro」向けに設計されており、VR(仮想現実)やAR(拡張現実)技術を活用して仮想空間を創出する。自宅にいながら、まるで森の中にいるかのような非日常感を味わうことができる。

2月7日から2月11日に東京・渋谷で開催されるVR展示イベント「NEWVIEW FEST 2024」でテスト展開する予定。2025年内にApp Storeでの販売も検討しており、2030年までに本格実装することを目指す。

没入型体験アプリ「Vision Brew Journey」イメージ

「ひとり家飲み」の需要は減少傾向にあるというデータもあり、同社はこれを酒類会社として解決すべき課題と捉えている。一人で飲む際の単調さが問題であることから、五感を刺激する仮想空間を活用し、新たな体験価値を付加することを狙いとしている。

Apple Vision Proを装着することで、まるで森の中や焚き火のそばにいるような、臨場感あふれる仮想空間が広がる。空間オーディオと組み合わせることで高い没入感を生み出し、ユーザーはお酒を楽しみながらリラックスできるという。現在はキャンプシーンに特化しているが、今後はさまざまなシチュエーションの開発を予定。昭和レトロな居酒屋、都会の夜景、海辺のリゾート、暖炉のある部屋などが候補に挙がっている。

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