カルビー×サントリー×ファンの商品開発 コラボで新たな顧客層開拓

発泡酒とつまみの相乗効果を狙う

カルビーは、酒のつまみとして人気のある「絶品かっぱえびせん」の新商品を、サントリーおよび同シリーズのファンコミュニティと共同で開発した。3者によるオンラインミーティングなどを通じて、さまざまな味わいの案を絞り込んだ結果、寿司屋の「ガリ」の味をイメージした「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」が誕生した。全国のコンビニで2月3日から発売され、それ以外の店舗では2月17日から発売される。終売は5月下旬を予定。販売目標は非公開。

「金麦<糖質75%オフ>」に合う味を追求した「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」

「金麦<糖質75%オフ>」に合う味を追求した「絶品かっぱえびせん 五島灘の塩と甘酢しょうが味」

「絶品かっぱえびせん」は、酒のつまみとしてのニーズに応える形で、2020年4月にテスト発売された。その後、業態を問わず全国で販売されるようになり、2022年には会員制のファンコミュニティ「絶品部『やめられない、とまらない』課」が誕生。2023年にはファンとの共創により、「絶品かっぱえびせん 瀬戸の塩と帆立貝柱味」が期間限定で販売された。

今回の共創企画は、カルビーがサントリーに提案したもので、併売データで1位だったサントリーの発泡酒「金麦〈糖質75%オフ〉」に合う商品を開発することを目的としている。カルビーは、手頃な価格の発泡酒とかっぱえびせんをセットで購入するケースが多いと考えている。

絶品部内で募集された47案の中から、サントリーのビール醸造家と絶品部が協力して3案に絞り込み、その後試食会で絶品部と醸造家による決戦投票が行われた。また、パッケージデザインも投票で決定された。ファンの意見を募ることによって、カルビーが思いつかないような新しいアイデアを得ることができたという。

売り場づくりも共創の一環。スーパーでは、酒売り場に同商品を展開するほか、POP広告や試食も用意する予定だ。酒売り場でスナックを展開することにより、新規客の獲得につながると見込まれている。

「絶品かっぱえびせん」のターゲット層は50代男性であり、「金麦〈糖質75%オフ〉」は30~50代を中心に展開されている。このため、カルビーは「金麦」ユーザーに「かっぱえびせん」ブランドを提案することで、従来のターゲット層とは異なる層にも訴求できると考えている。サントリーも、新たなユーザーの獲得に期待を寄せている。

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