周囲を巻き込んだ育成のメリットは?
教育の体制については、「育成担当者中心」「上司と育成担当者の連携」「上司と育成担当者に加え周囲の同僚とも連携」がそれぞれ30~40%程度となった。
Q.職場での新入社員育成は、どのような体制で進めましたか(単一回答/n=1226)
また、担当した新入社員が期待どおりに成長したかの評価については「とてもあてはまる」「ややあてはまる」の(計44.2%)が「全くあてはまらない」「ややあてはまらない」(計18.3%)を上回り、肯定回答が上回った。
Q.担当した新入社員は、期待どおりに成長しましたか。自身から見た評価で構いません(単一回答/n=1226)
職場での新入社員育成体制ごとに新入社員の成長度合いが変化するのか、「教育の体制」に関する質問と「期待どおりに成長したかの評価」についての質問の回答のクロス集計も実施。
その結果、「上司と育成担当者に加え周囲の同僚とも連携していた人」では47.6%が、新入社員が期待通りに成長したかの問いに対して「とてもあてはまる」「ややあてはまる」を選択し、「上司と育成担当者で連携していた人」では44.1%、「育成担当者中心の人」では41.0%という結果であった。関係者が広がるほど新入社員が期待通り育っている傾向が見られる。
また、育成担当者中心の育成体制だった場合、新入社員が期待通りに成長したかという問いに対し「全くあてはまらない」(7.2%)と回答している割合がもっとも高かった。
この結果から、職場全体で新入社員を育てる取り組みは育成担当者の負荷軽減は大前提にあるものの、新入社員の成長度合いにも寄与していることが見受けられる。
職場全体が連携して育成することのメリットを聞く質問では幅広い回答が見られたが、具体的なメリットとして大きく分類すると、①「組織のチームワークや成長(職場内の凝集性が高まった等)」②「育成担当者の負担軽減や育成方法のアップデート(工数負荷軽減、安心感を得られた等)」③「新入社員への更なるメリット(視野・視界が狭く凝り固まってしまうリスクを避けられる等)」といった3つの要素が挙げられた。
Q.関係者が連携して育成することのメリットを教えてください(自由記述/n=543)
この結果からリクルートマネジメントソリューションズは、新入社員の育成は新入社員の成長だけではなく、組織の活性化につながる可能性があるとしている。
また、職場全体が連携して育成することができた要因を聞く質問では、「職場の風土」「連携」「会社や上司の方針」「役割分担」を成功要因とする回答が目立った。
Q.関係者が連携して育成ができた要因は何でしたか。(自由記述/n=543)
