キリン、「晴れ風」を「一番搾り」に並ぶ柱に 2025年は16%増の670万ケース目標

写真 人物 個人 向井優夏氏

CMの出演者4人。左から、今田美桜、内村光良、天海祐希、目黒蓮

桜や花火など、少子高齢化で減少している日本の風物詩の保全と承継を、売上金の一部で支援する「晴れ風ACTION」も奏功。味わいを訴求する競合ブランドが多数存在する中で、プラスアルファの付加価値を提供するために考案された施策であり、2024年の寄付総額は約1億855万円に達した。参加人数も約1億9234万人に上る。

社会貢献活動に関心がある若年層の参加も多い。企画段階で若年層の獲得を意識していたわけではなかったが、多くの若者の関心を引くことができたのはキリンビールにとっても予想外だったという。専用サイトから寄付を行った人の約95%が今後も晴れ風を飲みたいと回答しているなど、同施策がリピート購入にもつながっているとみている。

2年目となる2025年も同施策を推進する。桜の保全活動では、寄付対象を昨年の47自治体から94自治体に拡大し、寄付金額も2倍に増加する。4月15日からは全国の飲食店で取り扱いを開始し、飲食店からも「晴れ風ACTION」に参加できる。

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