「アンクルトリス」と永野芽郁
同社は、2008年にスタートした「角瓶」による「角ハイボール」復活プロジェクトでハイボールブームを起こし、手軽に楽しめるハイボール缶によって若年層や女性も含めてユーザー数を拡大してきた。ハイボール缶市場は12年連続で成長しており、ユーザー数は2015年から24年で1.5倍の1420万人に成長した。ハイボールが食事に合うというイメージが浸透したことで、1杯目から飲まれることが増えているほか、ビール類ユーザーからの流入も多い。
20~30代の若年層は缶を通じてハイボールを飲み始めることが多い。若年層の酒に対する価値観も変化しており、ハイボールならではのこだわりや特別感を求める傾向が強まってきたことから、同市場にはまだまだ大きなポテンシャルがあると考えている。
2025年はハイボール缶の中味向上と、ラインナップ拡大の2本柱で需要拡大を行う。年平均4%成長を継続し、2030年に2500万ケースを目指す。
その一環で、トリスハイボール缶の定番品「トリスハイボール缶」「トリスハイボール缶〈美味しい濃いめ〉」の中味とデザインをリニューアル。親しみやすさはそのまま、トリスハイボールを目立たせ、堂々とした印象を強化した。
新たな需要創造として、アルコール度数4%の新商品「トリスハイボール缶〈やわらか〉」を開発。「好きなことをしながら、もっと気軽にハイボールを楽しみたい」というニーズに応えている。ウイスキー商品は高い度数を好むユーザーも多いが、度数の高さから敬遠しているユーザー数も一定数存在するため、幅広い層に需要があると見ている。4月22日に発売し、2025年は70万ケースの販売を目指す。
