【出張版コピーライター養成講座】いい言葉を考えるのではなく、いいことを考える

クリエイティブディレクター/コピーライターを務める小島翔太氏(博報堂)と、高橋裕司氏(CHOCOLATE)に、「出張版コピーライター養成講座」として対談インタビューを実施。二人は宣伝会議のコピーライター養成講座の同期として出会い、さらにTCC新人賞も同タイミングで受賞しています。今活躍中のコピーライターがどのようにキャリアのスタートを切り、自分のスタイルを見つけていったのかを伺いました。

コピーライターとしての転機

学生時代にコピーライター養成講座のクラスメイトとして出会ったお二人。コピーライターの世界に興味を持ち、踏み入れたきっかけも同じで「たまたま書店で見た本がきっかけ」だったという。

講座受講時のエピソードを聞くと、二人とも当時はどちらかというと落第生側だったと答える。社会人の受講生も多い中で、せめて課題は絶対に出そうと思い、ときには徹夜もしていたという高橋氏。しかし、なかなか講師から優秀な作品として選ばれず、落ち込んだこともあるという。当時は落ち込みつつも、「先生たちがわかってない、俺を見出してないだけだと思っていた」という気持ちが沸き、絶対に自分の作品の方がいいと怒りの気持ちもあったと小島氏は笑う。

続いて話題は、印象に残った講義や、自分に影響を与えた考えに移る。二人は今でも印象に残っている講義として、箭内道彦氏の講義を挙げる。突然、「今までここで話した大人の話は全て忘れろ」と言われたのだという。仕事は時代とともに変わるから、過去の成功事例から学ぶことはない、というメッセージだったと高橋氏は振り返る。実際に、2012年に働き始めたときと今の仕事は、同じ仕事なのに中身がまったく違うと続ける。さらに、箭内氏の出した課題も、コピーを考えるようなものではなく、特別なものとして印象に残っている。これは、広告に求められている「他とは違うことをする」というスタンスに通じる。

また、神谷幸之助氏から学んだ「言葉遊びをする人じゃなく、いいことを考える人になれ」という教えも、今でも二人の心に残っている。何人ものコピーライターが同様のことを話しており、様々な角度からの視点を出すことの重要性に気付いたという。

その後、コピーライターとは少し異なるキャリアからスタートしたお二人。コピーライターとして、キャリアの転機はどこにあったのかを深掘りした。

小島氏は、当初クリエイティブの部署に転局するため、とにかくコンペに応募していたと語る。受賞歴ができたことと、さらにそれがきっかけで日清食品の「どん兵衛」プロジェクトでデジタルチームのリーダーを務めた経験を転機として挙げる。「SNSでバズるための施策を考え続けて、それが成功したことで社内でも注目されるきっかけとなりました」。

一方、高橋氏はTCC新人賞の受賞が転機となった。当時は仕事でコピーを書いてはいたものの、コピーライターとは名乗っていなかったそう。「TCCの審査員を務めていた神谷幸之助さんから声をかけていただき、そこからコピーライターを名乗るようになりました」。そこからコピーライターとして自信をもてるようになったという。

最後に、クリエイティブな仕事の魅力についても聞いたところ、学生時代には想像できていなかったアイディアが形になる瞬間、自分が思い描いた以上のものになっていく感動が魅力のひとつだと返ってきた。クリエイティブには正解がないため、自分の経験や知識・感覚などあらゆることが“いい仕事”の糧になっていくのだという。
 
 
――本対談の全編は、宣伝会議公式YouTubeにて公開中です。是非ご覧ください。

<コピーライター養成講座 講座概要>

◯開講日:2025年3月12日(水)原則毎週月曜・水曜日 19:00~21:00
◯講義回数:全40回
◯開催形式:教室とオンラインを各回自由選択できるハイブリッド開催
◯定員:先着120名
◯詳細・お申込はこちらから

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