「timelesz project(タイプロ)」は、なぜ視聴者の目を引きつけてやまないのか

同じフィールドで戦う、ひとつのチームの姿

残る候補者は2名。

最終候補者は全員魅力的ではあるのだが、「新生timelesz」としてインパクトがありそうなメンバーとして挙げておきたいのは、未経験者の篠塚大輝と橋本将生だ。

現役大学生の篠塚は、少々生意気なところはあるが、「努力が好き」「努力しない自分が嫌い」とインタビューで口にするほどの努力家。timeleszの菊池風磨からは、「ジャイアントベイビー」とあだ名を付けられ可愛がられている。今までのtimeleszにはなかった新しいカラーである。

サラサラヘアーの髪をかきあげるクセがある焼肉店店員の橋本は、「ザ・アイドル」なポジションにも思われる。3次審査のパフォーマンスでは、どこか自信なさげだった彼が「殻を破ったな」「進化したな」と驚かされた。今後どう化けていくのか目が離せない。

魅力的なパフォーマンスやルックスは、アイドルグループのメンバーとして欠かせない要素ではあるだろう。しかし、彼ら4人に共通するように思われるのは、内面の深さと人間力、そしてエンターテイナーとしての根本的なスタンスだ。そこに、努力を惜しまず成長を追い求める姿勢が加わって、彼らならではの魅力が生まれているようにも感じる。

そこに見えるのは、どこか遠い存在としての”アイドルグループ”ではなく、実は社会で働く私たちと同じフィールドで戦う、ひとつのチームの姿だ。

「どうすれば自分たちがより素晴らしい存在になれるか」「そのためにはどんな人材を迎え入れればよいか」――真剣に考え、もがき続ける「timelesz」の思いは、菊池風磨の次のようなセリフにも表れている。

「なんで殻破れねえんだよ…主役、俺たちじゃねえんだって。みんななんだよ。殻、破れよ。

終わっちまうぞ、そんなんじゃあ。timelesz、終わっちまうよ。

行儀良くなくていいんだよ。俺らで売れようぜ」(9話)

はたして、「timeslesz」はどんなチームに生まれ変わるのか・・・泣いても笑っても、明日で決まる!!!

(文・Junko)

番組制作会社に入社後、大手広告代理店にて大手化粧品会社や通信会社のイベント進行や雑誌のタイアップ等を担当。現在は、双子のママとして育児に奮闘中!

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