驚きをもたらす「ギャップ」を意識
サントリーは、さくらももこ原作の「ちびまる子ちゃん」の20年後の世界を実写で描いた「ザ・プレミアム・モルツ」の新CMを、2月13日から全国で放映開始した。「ザ・プレミアム・モルツ」は今年、「プレミアムビール」としてのイメージをさらに強化することを目指している。その一環として、「人生は、ゆっくりおいしくなる。」というキーメッセージを掲げ、「ちびまる子ちゃん」の主要キャラクターである「まるちゃん」「たまちゃん」「花輪クン」が「プレミアムな大人になったら」という世界を描く。
大人になった「ちびまる子ちゃん」のキャラクターを演じる伊藤沙莉(左)、広瀬すず(中央)、オダギリジョー
第1弾の新CM「再会」篇は2月9日に全国で放映。第2弾の「手紙」篇は2月10
日12時からSNS上で公開し、2月13日から全国放映を開始した。
今年でメッセンジャー就任3年目となる広瀬すずが、大人になった「まるちゃん」を演じるほか、初共演となる伊藤沙莉が「たまちゃん」、オダギリジョーが「花輪クン」を演じる。このキャスティングは、原作キャラクターの特徴を生かしつつ、「20年後のプレミアムな大人になったまる子たち」というアナザーストーリーを想像した際に、「皆がワクワクするような個性的な大人」になることを大切にした結果だという。
人気作品をオマージュしたCMについて、「皆が知っているコンテンツとのコラボによって、スピード感をもって認知や共感を獲得しやすい効果があるのではないか」としている。一方、知名度の高いコンテンツを活用するからこそ、「新鮮さ」「意外性」が重要で、長期にわたって展開していけるプランニングが必要だという。
今回の題材に「ちびまる子ちゃん」を選んだ理由は、「時間の移ろいをゆったりと愉しめるプレミアムビール」であることを強調するためだという。「ゆったりとした大人の時間」を感じさせるアイデアを模索した結果、「ちびまる子ちゃん」が「プレミアムな大人」になった世界観でギャップを生み出し、驚きをもたらすことを狙った。ニューヨークを舞台にすることで、誰も見たことのないアナザーストーリーを演出し、「大人のエンターテイメント」に仕上げたいという考えもあった。