食品だけでなく、「フードバンク」などの施策を展開
ファミリーマートは2月18日から、2月22日の「猫の日」にあわせたフェア「ファミリ~にゃ~ト大作戦!」を全国の店舗で開催する。20日には、キャンペーン対象商品の売上金額が2億円を突破したと発表した。猫モチーフの商品やキャンペーンを展開する施策で、ソーシャルメディアでも、「可愛すぎて買わずにはいられなかった」などの声があがっている。
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2023年から同企画を展開しており、対象カテゴリーの販売が伸長したほか、女性の購入比率が約2割増加するなどの効果が見られた。需要に合わせてラインナップも拡充し、2024年のフェアは19商品の展開で前年比230%の売上を達成。今回は過去最多となる全21種類を販売し、前年比120%を目指す。
マーケティング本部 メディア&プロモーション改革推進部の橋本剛部長(右)、商品本部 加工食品・飲料部の山岡美奈子副部長(左)
急速に盛り上がりを見せる「猫の日」。「2月22日」は「2」が3つ並び、「ニャン・ニャン・ニャン」と読めることから、愛猫家の学者や文化人などで構成される「猫の日実行委員会」と「ペットフード工業会」が1987年に制定した。猫にまつわるグッズやサービスによる経済効果は「ネコノミクス」とも呼ばれている。
「ネコノミクス」の経済効果は向上しており、関西大学の宮本勝浩名誉教授の試算によると、2025年は過去最高値の約2兆9086億円(2022年比1.48倍)になるという。「猫の日」が注目を集めるきっかけとなったのは、2022年の「スーパー猫の日」。2022年2月22日は「2」が6つ並ぶことから、各地でイベントが実施されるなど例年以上の盛り上がりを見せた。
同社は2023年から同企画の1回目を展開。2024年の拡大期を経て、3回目となる今年を「定着・深化期」と捉えている。
様々な企業が「猫の日」を意識した商品を展開する中、商品を販売するだけでなく、「猫好き」の共感を獲得することが重要だ。マーケティング本部 メディア&プロモーション改革推進部の橋本剛部長は「猫好きの人はいろいろなグッズを集めるなど、とても愛情深い人が多い。猫好きの人に支持してもらうために、食品以外の取り組みも実施する」と話した。