AIと自動化は、各業界の労働構造をどのように変えるのか?

生成AIの台頭により、業務の効率化が実現するとともに、メディアの在り方や、企業と人の接点の作り方をも変えるような大きなインパクトが予測されます。マーケターは、これらの技術をどのように受け入れ、業務に活かしていけばいいのでしょうか。今回は、生成AIを経済とセルフブランディングという側面から富士通の山根宏彰氏が解説します。
※本記事は月刊『宣伝会議』3月号の連載「AI×マーケティングで未来を拓く」に掲載されています。
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山根宏彰氏

富士通
研究本部 人工知能研究所
研究員

AIと自動化がもたらす次世代の産業モデルと雇用形態の変容

AI技術の発展と自動化の潮流は、企業の競争環境をかつてないほど急激に変化させている。自動運転やロボティクスが急速に進展し、業務効率化とコスト削減をもたらすと同時に、従来の労働構造を根底から揺るがしつつあるのだ。特に米国や中国を中心に進んできた自動化の波は、物流や製造、サービスの在り方を大きく変え、企業に新たなビジネスチャンスとリスクを与えている。

例えば、ボストン・ダイナミクスが開発するヒューマノイドロボットや四足歩行ロボット。人間さながらの運動性能を持ち、工場から警備・災害分野への応用が期待されている。一方、中国でも、低コストかつ高機能なロボットが次々と投入されており、AIによる自律制御と組み合わせて高速かつ柔軟な動きを実現する例が増えている。

こうした技術革新が顕著に現れるのが物流領域だ。米アマゾンは倉庫内でのピッキングから配送まで自動化すべく、ロボットを大量投入しているほか、ドローンを使った配送実験を進めている。また、中国では自動運転車やドローンによる無人配送がすでに一部地域で実用化。注文から受け取りまで人手を介さない仕組みが整っている。これらの試みは、労働力問題や不足や配送コストの削減にも寄与すると考えられる。

…この続きは1月31日発売の月刊『宣伝会議』3月号で読むことができます。

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