ワークマン女子から「Workman Colors」へ 男性向け普段着市場で大手に挑む

写真 人物 個人 林知幸

営業企画部兼広報部の林知幸部長。ワークマン独自の強みを生かして大手競合に挑む意気込みを見せた

「Workman Colors」は、トレンドPB(プライベートブランド)製品のブランド名でもあり、女性向け商品では同ブランドを増やし、トレンド性を強調した売り場づくりを推進する。これまで「ワークマン女子」では、女性向け41%、男性向け16%、ユニセックス39%という構成だったが、「Workman Colors」では女性向け45%、男性向け42%、ユニセックス5%を目指す。

ベーシックな商品を増やすことで、大手ブランドとの競合は避けられない。そこで同社は、長年培ってきた機能性の強みをよりアピールする。「UVカット」や「冷感」などの機能を独自に格付けし、商品ごとにグレードを表記する「機能の格付け」を導入し、消費者が具体的な機能性や効果を分かりやすく把握できるよう工夫する。同社のWebページでは、位置情報を活用して最適なウェアを提案する「機能の格付け予報」もスタートする。

競合のアパレルブランドが都市部を中心に出店するのに対し、「Workman Colors」は地方出店を拡大する方針。競合との差別化においては、特に価格面での優位性が強みになると考えている。さらに、男性向け商品を強化する点も、女性向けを中心とする競合ブランドとの差別化につながるとしている。

アパレル業界が女性向けに集中しがちな理由について、林氏は「アパレルに関心が高いのも、家計を握っているのも女性が多く、子どもや夫の服も妻が購入することが多いため」との見解を示した。都市部への出店が多い理由についても、集客面の観点から効果が大きいためだと指摘した。

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