メディア部門とライツ部門の連携を強化、横の連携を意識
2024年2月に広告・メディア事業部門の組織改編を行った講談社。今回の改編では、ライツ・メディアビジネス局をライツ・メディアビジネス本部に改称。9年ぶりにメディアビジネス部門を統合し、メディア部門とライツ部門との連携を強化する体制を構築した。
これまでは各事業部に所属していた広告営業を担う部員も、ライツ・メディアビジネス本部の傘のもとに集結し、各編集部と連携しながらも、講談社のすべてのアセットを提案できる体制づくりを目指す。
講談社のライツ・メディアビジネス本部 副本部長兼メディアビジネス部 部長の佐藤栄氏は、今回の改編について「縦のガバナンスと横の連携の双方の強化を目指した体制になったと思う。現在、当社では従来のメディアビジネスを超えた『超』メディアビジネスのスローガンを掲げているが、縦と横の組織強化を通じ、講談社ALLの力で企業の商品やサービスの価値、さらに生活者のユーザー体験を最大化する提案をしていきたい」と語る。
同社が掲げる「超」メディアビジネスを支えるキーワードとなるのが、「物語の力」だ。2021年より「inspire Impossible Stories」をグローバルパーパスに掲げてきた講談社では、改めて自社のコアコンピタンスとして物語をつくり、届ける力に着眼してきた。
「物語の力がミライを創る」をテーマにカンファレンスを開催
2024年10月に同社が開催した「講談社メディアカンファレンス」でも、『Inspire Impossible Stories 〜物語の力がミライを創る〜』というテーマが掲げられていた。「講談社メディアカンファレンス」は出版ビジネスの新たな価値創造と、講談社のコンテンツ活用の推進を目的とした催事。今回は「物語の力がミライを創る」の具現化を目指して、メディアと広告の現在とミライを読み解く講座「ミライトーク」、「講談社メディアアワード」の贈賞式、参加者同士の交流の場となる「ビジネスハングアウト」の3本立てで開催された。
講談社メディアカンファレンス2024に登壇する、講談社の野間省伸社長。
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「講談社メディアカンファレンス」では、「講談社メディアアワード」の受賞企画の発表ならびに表彰も行われる。2024年の受賞企画について、佐藤氏は「“総合出版社”である講談社らしい企画が多数、受賞する結果となった」と話す。
■「講談社メディアアワード2024」受賞企業一覧
・アシックスジャパン
・アダストリア
・FGROW JAPAN(海老乃家)
・佐賀県広報広聴課 サガプライズ!
・東海旅客鉄道
・ヤンマーホールディングス
さらに佐藤氏は「例えば、ヤンマーホールディングス受賞の企画では、『セレッソ大阪ヤンマーレディース』が、認知度の向上を目的としたタイアップを『ゲキサカ』と『ViVi』の2メディア連動で実施しました。サッカーとファッションという異なる領域の編集者がタッグを組んだ取り組みは、総合出版社の講談社ならではの提案だったと思います」と続ける。
チームに密着した「ゲキサカ」のコンテンツとは別基軸で、『ViVi』では選手の美容やファッションに焦点を当てた記事や動画を制作、SNSを通じて新たなユーザーへのリーチを実現した。