「ガンプラ女子」も増加 45周年で新規獲得と生産強化に注力するバンダイ

ガンプラCMに出口夏希と横田真悠が出演

バンダイナムコグループのBANDAI SPIRITSは、「機動戦士ガンダム」シリーズのプラモデル「ガンプラ」の新規顧客獲得に力を入れる。ガンプラは今年で45周年を迎え、俳優の出口夏希と横田真悠をアンバサダーに起用。初心者である2人がガンプラにのめり込んでいく様子を描いた新CMを通じ、未経験者のハードルを下げる狙いだ。ファンが作品を発信する場として「ガンプラ部」も立ち上げる方針。部長は出口が務め、SNSを中心に部員を募集する。

写真 実物大の「GQuuuuuuXジークアクスヘッド」 ©創通・サンライズ

実物大の「GQuuuuuuXジークアクスヘッド」 ©創通・サンライズ

ガンプラシリーズは、2024年9月に累計出荷数が8億個を突破した。ロングセラーブランドである一方、一部では「中年男性がメイン層」と思われることもあるという。しかし、BANDAI SPIRITS経営企画部の担当者によると、2002年に放映された「機動戦士ガンダムSEED」の時代からすでに多くの女性ファンを獲得していたとしている。

2022年から放映された「機動戦士ガンダム 水星の魔女」に加え、新テレビシリーズ「機動戦士Gundam GQuuuuuuX( ジークアクス)」に先駆けて1月17日から上映している劇場先行版「機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ジークアクス) -Beginning-」でも、女性ファンの増加が見られるという。ガンプラにおいても、SNSなどで「ガンプラ女子」を名乗るファンも存在し、担当者は「組み立てる快感だけでなく、塗装や装飾など、様々な楽しみ方がある」と人気の理由を説明した。

ガンプラのボリューム層は30~50代だが、親の影響でガンプラに触れる子どもも多く、若年層のファンも増えている。2021年からガンプラを題材にしたプラモデル授業「ガンプラアカデミア」を実施している。プラモデルの組み立て体験や工場見学動画などを通じてガンプラに関心を持つ小学生も多いという。

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