SNSやメディアを賑わす「2月22日は猫の日」。1987年にペットフード協会が制定して以来、その認知度は年々上昇し、特に2016年以降は検索の人気度も急伸している。企業各社も猫をモチーフにした商品展開やキャンペーンを積極的に展開。風物詩として定着している。
そもそも「猫の日」って?
ペットフード協会(当時=ペットフード工業会)が1987年、愛猫家の学者や文化人で構成する「猫の日実行委員会」と制定した。
前年に候補となる日付を公募し、猫の鳴き声の「ニャンニャンニャン」と、数字の「2(に)」が3つ並ぶ2月22日の語呂合わせを理由に、最多得票となり、決定した。
協会は同年、他6団体と共同で、11月1日を「犬の日」として制定している。こちらも鳴き声と「1(ワン)」の語呂合わせが由来。
検索は「猫の日」が…
「Googleトレンド」による、検索の人気度動向データでは「猫の日」は毎年2月に高まる傾向がある。2016年ごろからは、年々ピークの高さが増している模様。最高潮と言えそうなのは、「2」が並んだ、2022年2月22日、いわゆる「スーパー猫の日」のタイミング。同年以降は、トレンドラインとしては、やや一服感がある。
一方、「犬の日」については11月に増えてはいるものの、勢いとしては「猫の日」に軍配が挙がっているようだ。

「猫の日」は、毎年8月にも検索の山がある。これは、「世界猫の日」が8月8日とされていることに関連するものとみられる。「国際犬の日」も8月26日。後者は、ペット愛好家のコリーン・ペイジさんが提唱したもので、ペイジさんが初めて犬を飼った日という
「猫」「犬」自体の人気度では、ここ最近では同レベル。ただし、「猫」については、2016年前後の山が目を引く。ペットフード協会の調査では、2024年の犬の新規意向者は、前年と比較して30歳代、70歳代で減少しているという。猫の新規意向者は、近年減少が続いていたが、下げ止まりが見られる。

2016年前後に、「猫」の人気度が大きく高まった