日本コカ・コーラ ジャパン&サウスコリアオペレーションユニットマーケティング本部コーヒー事業部事業本部長の朴英俊氏
ジョージアブランドの主なターゲットは40〜50代の男性だが、より幅広い年齢層に訴求するためにAdoを起用した。ロングセラーブランドとして長年親しまれてきた一方で、若年層からは「古い」という声もあったという。そこで、世代を超えて人気のあるAdoを起用することで、ブランド全体の「若々しいイメージを保ちたい」という狙いがあった。Adoの力強い歌声によって「ジョージアが朝や一日の活力になる」というイメージを訴求したいという。
Adoはメディアにおいて顔を出さず、自身を表現したイラストで出演している。今回のCMでも同様のスタイルを採用しているが、朴氏は「ビジュアルと声だけでAdoと認識されており、我々が思うほど顔が出ていないことに対する違和感は、今の消費者にはない」と語った。
今年はジョージアの50周年にあたるが、朴氏は「それ自体は消費者にとってあまり意味がない」とし、「ブランドの周年が何の価値を持つのか具体的に落とし込まなければ、メーカーの自己満足に終わってしまう」と指摘した。今後、周年企画を展開する可能性はあるが、今回のキャンペーンでは50周年を前面に出すのではなく、リニューアルから3年目を迎えたジョージアの進化にフォーカスする方針を採った。
RTDコーヒー市場は、他の飲料カテゴリーに比べると成長が遅い。ジョージアはリーディングブランドとして、停滞しつつある業界の成長をけん引していきたい考えで、現在の主要層である40~50代の男性にとどまらず、若年層のユーザー獲得にも力を入れる方針だ。