中村洋基さんに聞く 事業創造・成長に求められるクリエイターの力とは?

2020年にスタートアップスタジオ・comboを立ち上げ、クリエイティブやマーケティングの側面から新規事業の立ち上げ支援をしている、中村洋基さん。広告とスタートアップ それぞれのプレイヤーを近くで見てきたからこそわかる、事業創造や事業成長において、クリエイターに求められる力とは。
※本記事は『ブレーン』2025年3月号特集「未来の社会を共創 企業とクリエイター 事業との向き合い方」への掲載内容から抜粋してお届けします。

「攻め」の部分の伴走者が求められている

comboというスタートアップスタジオをやっています。PARTYのR&D部門からスピンアウトした子会社として立ち上がりました。起業後のスタートアップのアクセラレーション支援と、スタートアップにおける新規事業創出支援を手がけています。

イメージ comboのwebサイト

実はPARTYを立ち上げる当初、もともと広告の受注だけでなく事業をつくりたかったのですが、うまくいかずに格闘を続けてきました。これを読む皆さんの中にも、R&D がうまくいかない理由に心当たりがある方がいるかもしれません。

300 以上のスタートアップ経営者にヒアリングを重ねた結果、彼らが課題と感じているのは「マーケティング」「UI/UX」「ブランディング」という、僕らが得意な「攻めの部分」でした。ユニークなサービスやプロダクトを開発し、VC(ベンチャーキャピタル)から資金は調達できても、攻めの部分を二人三脚で伴走支援し、同じ船に乗る存在はいなかったのです。僕らは起業家の側で悩み、汗をかき、広告をヒットさせ、成功を分かち合う仲間になりたい。そう考え、広告会社とは異なる予算に合わない部分は出資で相殺するという手段もとれる、comboを立ち上げました。

イメージ comboのwebサイト

comboのもうひとつの事業の柱は、事業アイデアを生み実装すること、すなわち“ゼロイチ”をつくることです。PARTY ではR&D の実績も増えており、2017 年に立ち上げたビットコインで個人の価値を売買するSNS「VALU」を経て、アートプラットフォームを運営する「The Chain Museum」、高品質なメタバースを作成できるミドルウェア「VARP」、AI 作曲エンジン「Fimmigrm」など、事業創造も得意になってきました。

創業にまつわる落とし穴も多数経験したので、ゼロイチを志す起業家のタマゴに、その知見を分け与えて創業/シード時より伴走する。この2 つの事業を行っており、現在は50人以上の起業家と向き合っています。

広告クリエイターの強みと弱み

複数のスタートアップに併走する中で、事業創造やグロースの過程で、クリエイターに求められる役割も少しずつ見えてきました。広告業界のクリエイターが突出しているのは「チームで面白いアイデアを生む手法」と「世の中に出したときにどう反響を呼びそうか」という肌感覚です。また、数カ月の広告キャンペーンで完成度の高い納品を行う、短期間でのゼロイチには強い力を発揮します。

一方、現時点ではビジネスのレベルは…この続きは、『ブレーン』本誌、もしくはデジタル版(ご購読が必要です)にてご覧いただけます。

この後のトピックス
・大企業ならではのイノベーションのジレンマとは
・comboでの起業家サポート例
・クリエイティブとうまく共創し価値を高めている企業は?
・結局、クリエイターに求められるものとは

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【特集】
未来の社会を共創
企業とクリエイター「事業」との向き合い方

 
ゴム人工筋肉のテクノロジーでつくった
「無目的室」
ブリヂストン ソフトロボティクスベンチャーズ、Konel
 
BtoBメーカー発
「再生処理機器」のブランド化で存在感高める
名優「SALWAY」
 
「小学校づくり」
クリエイティブの力でどう支援する?
学校法人西軽井沢学園
「さやか星小学校」
 
事業創造・成長へ
求められるクリエイターの力
中村洋基(combo)
 
「革新は当たり前を疑うことから」
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土屋泰洋(Dentsu Lab Tokyo)


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