企業のマーケティング戦略立案・実行支援などを手掛けるLifeTimeTechLaboは、情報メディアに対する生活者の リアルな認識・行動 の一端を理解するため、テレビ、新聞、SNS、Webサイトなどで発信される情報の信頼度や、ファクトチェックの意識、SNSへの投稿行動などを生活者に聞くインターネット調査を実施した。
調査日は2025年2月6日で、調査対象者は全国の20歳-69歳の男女計800人となっている。
生活者の情報取得先は?
「普段、ニュースを見たり、世の中の情報を知るのに、どの程度利用しているか?」という質問では、「利用している割合」は、「YouTube」(72.6%)がもっとも多く、「Yahoo!」(69.6%)、「Google」(67.1%)、「LINE」(62.6%)が続き、上位4位までをインターネットメディアが独占する結果となった。その後に続く5位~10位までは、テレビ各局が順に続いている。
ここから、情報を知るためにSNSやWebサイト(アプリ)などが多く利用されている現状が確認できる。
また、従来型マスメディアにも結果に差が見られており、「テレビ」がいまだ情報メディアとして一定の影響力を保っている一方で、「新聞」の存在感低下が感じられる結果になった。
各メディアへの信頼と生活者のファクトチェック
「各メディアで配信されるニュースや情報を、どの程度信頼しているか?」という質問では、「信頼している」(「とても信頼している」「信頼している」「やや信頼している」の合計)の割合が高い順で並べると、「テレビ」(29.8%)が最も高く、「ラジオ」(29.3%)、「新聞」(26.7%)が続く結果となっている。最下位は「SNS」だった。
続いて、同じく「各メディアで配信されるニュースや情報を、どの程度信頼しているか?」という質問の回答を、「それぞれのメディアを利用している」と回答した人に限定して集計。
すると、「信頼している」割合が多い順は、「新聞」(53.5%)がもっとも高く、続いて「ラジオ」(51.0%)、「テレビ」(42.7%)となった。どのメディアも、「利用者」のほうが「(利用者・非利用者含む)全体」より、信頼度が高くなっており、「利用者」と「全体(あるいは非利用者)」で、その信頼度が大きく変化するメディアと、それほど変化しないものがあることもあらわれていた。
また、「関心のあるニュースや情報に接した時に、自身で、その情報のファクトチェックを行うことはあるか?」という質問の回答を、各メディアの利用者で分類して集計。
その結果、「何らかのタイミングでファクトチェックを行う」(「必ず行うようにしている」「できるだけ行うようにしている」「必要と思うときは行うようにしている」「気が向いたら行うようにしている」の合計)の回答割合は、「ラジオ」(87.4%)、「雑誌」(86.2%)の利用者の順に高く、一方で、「テレビ」(76.8%)、「SNS」(76.6%)、「Webサイト(アプリ)」(76.6%)の利用者は、それらより10ポイント程度低いものとなっている。
インターネットは「いわゆるフェイクニュースなどが広がりやすい空間」とも言われていることから、LifeTimeTechLaboでは、この結果は今後も注視が必要なポイントだと考えられるとしている。
