【前回はこちら】
みんなと同じキャリアが嫌だった
――香港の大学を卒業後なぜ日本で就職することに?
私は香港の大学で商学部に所属していて、卒業後は企業のマーケターか金融関係に進む人がほとんどでした。当時はそれが嫌で、なぜみんな同じ道に進むんだろうと思っていました。
かといって、特別やりたい仕事はなかったので、先に「やりたくない仕事はマーケティングと金融」と決めて、まずは香港を出ることにしました。海外で就職する方が大きく成長できると思ったからです。日本を選んだのも他の人と同じになるのが嫌だから(笑)。当時、周りの海外就職組は全員イギリスやアメリカを選んでいました。
そしてもともと好きなブランドだった良品計画に、2015年に就職。最初の3年は、神奈川の溝の口やたまプラーザで店舗スタッフを務めました。どちらの店舗も東急田園都市線沿線の大型商業施設の中と、立地条件が似ていました。ところがお客さまのコア層は地元のシニア、ニューファミリーと全然違う。お客さまのニーズを把握することの大切さを知りました。
ゴンチャ ジャパン
マーケティング本部スペシャリスト
ライ・ミシェル 氏
香港中文大学を卒業後に来日し、2015年良品計画入社。3年間の店舗勤務後、2018年にマーケティング部門へ。現場と全体を見渡す視点を磨く。退職後はフリーランスのデザイナーを経て、2022年ゴンチャジャパン入社。マーケターとしてブランド認知を向上させ、売上の継続的な成長に貢献。マーケティング&クリエイティブの二刀流で顧客に「HAPPINESS」を届ける体験を創出する。
――マーケティング部門への異動は不本意だった?
その後、2018年にやらないと決意していたマーケティング部門へ、まさかの異動になりました。きっかけは店舗業務をもう少し効率化したいと、ある提案をしたことでした。
店舗スタッフだった当時、店舗1坪あたりの人件費の最適化が、会社としての重要課題でした。そこで、先輩社員にシフトの組み方を聞くと、「勘」だと言うんです。これは自分のためにも改善せねば、と。業務効率化につながる最適な人員配置ができるように考案したシフト管理のテンプレートが認められ、神奈川エリアの店舗に水平展開することになりました。そして、その実績を評価いただいたことで、異動になってしまったんです。