応援広告のポテンシャル市場は769億円 「広告を見に行くこと」も推し活の一部に

仲間とのつながりを強化し、魅力を広く伝える

韓国でのK-POPアイドルファン文化を起源とする応援広告(センイル広告)。2016年、韓国のオーディション番組『PRODUCE 101』をきっかけに大きく広まったと言われており、日本でも2019年、日本版『PRODUCE 101 JAPAN』の運営事務局が公式ロゴや練習生のプロフィール写真を期間限定で使用可能にしたことで、ファンによる広告出稿が容易になった。

以降、ジェイアール東日本企画が2021年に「Cheering AD」のサービスを開始したほか、応援広告を専門に取り扱う広告会社も複数立ち上がった。

また近年は、さっぽろテレビ塔や福岡タワー、京都タワーなどが提供する個人向けライトアップサービスを活用し、推しの誕生日を記念してタワーをメンバーカラーにライトアップする文化も盛んに。ファンは様々な方法で推しへの愛情を表現するとともに、ファン以外の人にもその魅力を伝えたいという想いで「推し活」に励んでいる。

前述のjekiによる調査では、応援広告実施後、約8割のファンが「イベント参加」や「グッズ・CD購入」など他の推し活が活性化したと回答し、応援広告を見た人の6割が推しに興味を持ったと答えているという。

グラフ その他 応援広告が推し側にもたらす効果

jeki調査発表資料より。

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