(左から)米 プロデューサー 椎木光さん、代表取締役/プロデューサー/クラフトディレクター 山中雄介さん、プロジェクトマネージャー 篠原駿さん。
「One Goal,One Team」を重視
マーケティングやブランディングの企画・制作を手がける米は2019年、“プロデュースカンパニー”として設立された。スタッフは代表の山中雄介さんを含め、企画を統括しクライアントの窓口となるプロデューサー、各案件を進行管理するプロジェクトマネージャーらが在籍する。
現在の業務は、広告会社経由の仕事と事業会社から直接依頼される仕事が半々。プロデュース業務に特化した人員構成で、アートディレクターやエンジニア、その他制作に関わるスペシャリストをクライアントの課題に合わせ外部からアサインする体制を取っている。「課題や目的ごとに最適なチームを構築する“One Goal,One Team”という考え方を重視しています。各領域のスペシャリストが社内にいないぶん、その都度フラットで最適なチームビルディングを提案できる点が強みです」と山中さん。
一方、山中さんはプロデューサーでありつつ、クリエイティブディレクターやプランナーとして企画制作に携わることもある。「プロデュースとクリエイティブディレクションはニアリーイコールだと考えています。CDのポジションも担いたいというわけではなく、事業会社や広告会社のパートナーとして頼ってもらうには彼らの視座を持った上で自分の役割を全うしなければならない。従来の広告制作のプロデューサーの役割に留まらず、職域を広げていきたいです」と話す。自身はデザイナーやプランナーとしてキャリアをスタート。前職でデジタルを軸とした企業やブランドのプロジェクトに多数携わる中でプロデュース、プランニング、ディレクションまで一気通貫で携わる“プロデュースカンパニー”の存在が必要だと考え、米の設立に至った。
デジタルの企画制作の実績多数
米が特に強みとするのは、デジタルを使った新しいコミュニケーションの開発だ。プロデューサー陣がデジタルの企画に強い制作会社の出身で国内外アワードの受賞実績も多数あることから、「マスでの展開と並行してデジタルで新しい企画を実現したい」という場合に広告会社などから声がかかることも多い。近年では大手消費財メーカーのデジタル施策を継続して担当している。AIを駆使したユーザー参加型キャンペーンのプロデュースとディレクション、制作を手がけてきた。2024年にはアパレル企業のリブランディングにあたり、次世代向けデジタルコミュニケーションを担当。アパレル商品を紹介する「ルックブック」をインターネット上で再現したかのようなUI/UXのサイトを制作した。
エンタメ領域の仕事も得意とする。水曜日のカンパネラのコミュニケーション施策を担当してきたほか、米津玄師のシングル曲をモチーフとしたARカメラコンテンツ「Pale Blue Letter」(2021年)やその他音楽番組の企画、ディレクションなど幅広く携わっている。コロナ禍におけるNHKの番組横断企画「みんなでエール」プロジェクト(2020年)でもロゴとビジュアル制作を担った。
さらに近年は商品やサービスの開発支援なども手がけ、事業領域が広がりつつある。2024年には東京・国領にある「Don Bravo」のミシュラン2年連続獲得ピザ専門店から生まれた冷凍ピザのブランド「CRAZY PIZZA:LIFE」を立ち上げる際のコンセプト開発からクリエイティブディレクション、プロデュースを軸にパッケージデザイン、商品撮影、ECサイトなど各種制作を担当。「ピザ気分は突然に。」というコンセプトのもと、「突然の空腹も幸福にするマルゲリータ」「今日はお休み、昼飲み、しらすカラスミ」など思わず食べたくなるメニューのネーミングにこだわり、従来の冷凍ピザにはなかった情緒的価値を提案している。
広告プロデューサーの価値向上へ
あらゆる仕事で心がけているのは、クライアントである企業やブランドのキャラクターやスタンスを大事にすること。「アウトプットをより美しく、かっこよく洗練させたいという思いは誰でもあると思います。ただ、クリエイターの思いを職人的に追求しすぎてしまうと、本来の課題解決や目的達成が難しくなってしまうこともある。企業やブランドの在り方を客観的に汲み取り、形にしていくことを大事にしています」(山中さん)。
「アウトプットの手段は決まっていないけど誰に相談したらいいかわからない」「デジタル領域で何か面白いことを始めたい」――そんな時にはぜひ米に相談してほしい、と山中さんは話す。
「僕らが一貫して掲げてきたステートメントは『叶える力になる会社』。夢やアイデア、事業を思いつく人はたくさんいますが、実現させるにはプロデュースの力が必要。実行に押し上げるために、そういう挑戦に寄り添える存在でいたい。クリエイティブの力、プロデュースの力を信じているので、実行力のあるパートナーになりたいですね。その結果、広告業界における“プロデューサー”の価値を高めていきたいです」。

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