「あなたの一生ものを選ぶ」 目指すはジュエリーの“かかりつけ医”

本記事は月刊『販促会議』3月号に掲載されている連載「販売・接客のキーパーソン」の転載記事です。
 
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販売・接客の現場で活躍する、キーパーソンに迫る本企画。今回は、日本ジュエリー協会が実施する接客コンテストで優勝した、「フェスタリア ビジュソフィア」東急百貨店たまプラーザ店 店長の熊倉由梨氏に取材。確実な知識量と常連客に愛される接客で売上に貢献している。店のファンを増やしていきたいと語る、熊倉さんの接客術を聞いた。

■今月のキーパーソン

写真 人物 個人 熊倉由梨氏

サダマツ
フェスタリア ビジュソフィア
東急百貨店たまプラーザ店 店長
熊倉由梨氏

2018年に新卒でサダマツ入社後、たまプラーザ店に配属。2020年に主任昇格。2021年、チーフ昇格。店長補佐として部下の育成をサポートする。2022年には在籍店舗で社長賞を獲得し、店長に昇格。2024年、第8回ジュエリーコーディネーター接客コンテストにて優勝。ジュエリーコーディネーター検定3級、パーソナルジュエラー3級。

「“一生もの”を届ける販売員になりたい」という思い

──接客の仕事に携わったきっかけは何だったのでしょうか。

きっかけは学生時代、飲食店で5年間アルバイトしていた経験からです。当時、お客さまのタイミングを見計らってお皿を下げたり、こまめに声掛けをするなどの気配りを意識して行っていました。自分では当たり前のことだと思っていましたが、お客さまに感謝いただくことが多く、それから接客業の楽しさに気づきましたね。自分の接客でお客さまが喜んでくれた経験がきっかけで、接客業に従事したいという思いが芽生えました。

そんな中で就職活動をしていたら、当社の説明会で「bijou de famille」というブランドのフィロソフィーを知り、その言葉に深く心を打たれたんです。これは、世代を超えてジュエリーを受け継いでいくヨーロッパの習慣を表現した言葉。ジュエリーを通じて“想い”を形として残し、それを一生ものとして大切な人から人へ、家族から家族へと受け継ぐという考え方です。この言葉に強く惹かれたこと、そして自分もそんな「一生もの」を提案できる販売員になりたいと思い、当社への入社を決めました。

写真 人物 個人 熊倉由梨氏

提供元:一般社団法人日本ジュエリー協会
2024年8月に実施された、ジュエリーのプロフェッショナルを見極める「第8回ジュエリーコーディネーター接客コンテスト」で優勝した。

──現在店長を務めているたまプラーザ店はどのような特徴があるのでしょうか。

入社してから6年間、ずっと当店に勤務しています。都内の店舗は新規のお客さまが多い一方で、当店はお買い物のついでにジュエリーをご覧いただくお客さまや、リピーターの来店が多いことが特徴的です。明確な目的を持って来店されるお客さまよりも、ふらりと立ち寄る方が多い傾向にあります。

そのため、当店が大切にしているのは、お客さまとの信頼関係の構築です。まずは、気軽に立ち寄りやすい雰囲気をつくり、徐々に自分自身を信頼してもらえるような接客を心がけています。そして最終的には、お客さまに「また来たい」「相談したい」と思っていただけるような関係を築き、自分のファンになってもらえるよう努めています。

特にリピーターの方々とは、密接なコミュニケーションを意識しながら、心地よいと感じてもらえるような接客を提供できるよう努めていますね。

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