テスト販売1カ月で完売 ヘビー層を狙う新ブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」

「大人のかっこよさ」を求めるミドル・ヘビー層に訴求

アサヒビールは4月15日、7年ぶりとなるスタンダードビールの新ブランド「アサヒ ザ・ビタリスト」を発売する。本商品は、ビール類の消費量の70%を占めるヘビー・ミドルユーザーが主なターゲット。販売目標として2025年内に200万箱、2030年までに500万箱を掲げる。オープン価格で、店頭想定価格(税込)は350ml が237円前後、500ml が310円前後となる。

ヘビー・ミドルユーザーをターゲットに「苦み」に着目した「アサヒ ザ・ビタリスト」

「アサヒ ザ・ビタリスト」は、爽快な苦みとスッキリとした後味が特長のビール。既存ブランドの派生品や限定品を除くスタンダードビールの新ブランドとしては、2018年に発売した「アサヒ グランマイルド」以来となる。

2023年3月1日から、テスト販売サイト「AsahiHappyProject」にて6本入り2310円(税込)で販売したところ、約1カ月で1300セットが完売した。購入者の74%を30~50代ユーザーが占め、継続購入意向は80%に達した。

競合他社が非ビールユーザー向けに「飲みやすさ」を重視した新製品を展開する中、同社はビール全体の約7割を消費するヘビー・ミドルユーザーにフォーカスした。この層はビールに「苦み」を求める人が多い一方で、「苦みのおいしさ」を追求したビールが市場で少ないことに着目し、新商品の開発に至った。

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