「それでも笑顔で生きたい」 被災地での日常を描く大和ハウス新CM

早朝から活気あふれる漁港の様子を描いた

最後の岸壁での船の出迎えのシーンは、遠洋漁に出発する船を街総出で見送る「出船送り」というイベントを参考にしている。取材のため、8月に行われた実際の「サンマ船出船送り」に参加した。

イベントでは、大漁を祝う歌「大漁唄い込み」が披露され、出航の際には人々が手を振って船を送り出していた。その光景を目の当たりにし、同社は「気仙沼の人々にとって漁師はヒーローのような存在であり、街の誇りを体現している」と実感したという。

取材の中で特に印象的だったのは「気仙沼は朝が本当にきれい。海に昇る朝日がなんともいえず美しい」という言葉だった。漁師は早朝3時から海に出るため、漁港は朝がもっとも活気に満ちている。こうした早朝の風景が気仙沼を象徴するものとして、CMでは朝の様子が描かれている。

インタビューを通じて街の在り方を尋ねる中で、東日本大震災の話題は欠かせなかったという。災害の爪痕が今も感じられる一方で、同社は「気仙沼の人は情熱的で明るい。震災の話を聞く場面では、むしろ彼らの前向きさや力強さに驚かされることが多かった」としている。外の世界から来る船や人をずっと受け入れてきた港町として、「そのオープンさや視野の広さが復興につながった」と印象を語った。

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