複雑な感情表現の描写にこだわり
サッポロビールは、ヱビスビールの新しいテレビCM「ヱビス始まりの時」篇を3月11日から放映している。ブランドアンバサダーである俳優の山田裕貴が出演し、新たな挑戦に向けて旅立つ友人を送り出すシーンが描かれている。春シーズンの環境の変化に合わせて、同ブランドを飲むことで前向きな気持ちを呼び起こす印象をアピールする狙いだ。
新テレビCM「ヱビス始まりの時」篇
CMでは、夕焼けの中、新たな挑戦のために旅立つ友人を、ヱビスビールを飲みながら送り出す山田の様子を描く。「頑張れよ」と仲間にエールを送る山田自身が「自分の胸によく響いた」と、切なくも前向きな気持ちになっていく様子を描写。制作で特にこだわったのは山田の感情変化の表現で「何度もテイクを重ねた」としている。
ヱビス「始まりの時」篇 30秒
新たな環境や挑戦が多い春シーズンのCMについて、マーケティング本部 ヱビスブランド ブランドマネージャーの沖井尊子氏は、「『ここから前に進んでいく』ということを、CMを通じて伝えられれば」と狙いを語った。
ヱビスビールは「たのしんでるから、世界は変えられる。」というテーマのコミュニケーションを展開。キャッチコピーでは「さぁ、いい顔でいきましょう。」を掲げており、「前向きな気持ち」を生み出すブランドとして訴求している。情緒的な価値を訴求するためブランドの歴史などを前面に押し出しており、2024年4月には体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」(東京・渋谷)をオープンした。
山田は2024年1月から起用。テレビCMやSNSなどを通じてブランドを表現しており、若年層からの関心が高まっている。特定の層へのターゲティングは意識していないが、無関心層の獲得効果が大きいとしている。
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