舞台やイベントの装飾、商業施設、ワークプレイスなど、人が集う場に対して調査・企画から実装まで、空間づくりに求められるサービスを一気通貫で提供している乃村工藝社。
空間における“黒子”のような存在としてサービスを提供してきた同社だが、社名の一般認知度が十分ではなく、業務内容も社外に伝わりにくいという課題を抱えていた。そこで、企業ブランドや実績の発信を強化すべくコーポレートサイトを全面リニューアルする決断をした。
従来のサイトの状況を見直したところ、事業部やブランドごとにサイトを立ち上げていたことによる「情報の分散化」や、長年同じCMSを使用していたことによる「機能の限界」などの多くの課題を発見。その中のひとつが、「多言語サイトの運用負荷」だった。
「従来のコーポレートサイトは、日本語、英語、中国語に対応するために、3つの別々のサイトを運用。翻訳や更新にも工数がかかるため、日本のサイトに掲載している情報から一部抜粋して英語、中国語のサイトに掲載しており、情報に差が出ている状態でした」と乃村工藝社のブランドコミュニケーション部で部長を務める田中摂氏は話す。
海外からの信頼獲得に貢献
この課題を解決するため、同社はサイトリニューアル時に「WOVN.io」を導入した。「WOVN.io」はウェブサイトやアプリの多言語対応を自動化する多言語化ソリューション。既存のサイトやアプリに後付けで導入が可能で、最大45言語に対応できる。
「求められる品質や翻訳のテイストは、業界・サイトの属性によってさまざまです。『WOVN.io』は、3000もの業界・サイト属性に対応したAI翻訳基盤『Maestro』を搭載しているため、企業やサイトごとに求められる品質の翻訳を提供できる点も特徴です。企業固有の用語も登録可能です」とWovn Technologiesの佐藤菜摘氏は説明する。
乃村工藝社では「WOVN.io」の導入により、各言語のコーポレートサイトが一本化され、すべてのページが自動的に英語、中国語でも表示できるようになった。
「以前は翻訳ができていなかったプロジェクトストーリーやサステナビリティ活動などについても各言語で見られるようになりました。海外の企業はサステナビリティへの意識が日本以上に高く、『取引する企業がサステナビリティに取り組んでいるか』という点は重視されます。海外の企業やステークホルダーに対する当社の理解向上という点で重要な改修であったと感じています」と田中氏は話す。
また、従来は都度、翻訳会社に依頼する必要があったため、その度に発生していた工数や費用の削減も実現。さらに、「WOVN.io」では翻訳による文字数の違いなども考慮し、レイアウトを容易に調整できる仕組みになっており、体裁崩れの防止に寄与できるため、海外ユーザーからの信頼獲得にもつながっている。田中氏は、コーポレートサイトのリニューアルと「WOVN.io」の導入は、企業ブランディングのための大きな一歩だったと振り返った。
図 「WOVN.io」導入後の変化(乃村工藝社の例)
出所/Wovn Technologies
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