企画力を高める! “面白いだけ”を“実現可能”に変えるアイデアの活かし方

「アイデア」と「企画」。同じような意味として使われることが多い両者だが、アイデア総研 代表の大澤 孝氏によると、実は明確な違いが存在している。その違いを理解することは、“おもしろいだけの案” を “実現可能性の高い案” へブラッシュアップすることにもつながるのだという。両者は何が、どう異なっているのか。また、なぜ両者の違いを意識することが重要なのだろうか。アイデア総研 大澤 孝氏が解説する。

本記事は月刊『販促会議』2025年5月号で全文をお読みいただけます。

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大澤 孝氏

アイデア総研
代表

現・タカラトミー入社後、「ビーダマン」「ベイブレード」など数々のヒット商品・話題商品の企画開発に携わる傍ら、社内外にておもちゃづくりから培った企画手法の講義を実施。タカラトミー退社後は、トイクリエイターとして様々な玩具の企画に携わる一方で、研修事業を手がける「アイデア総研」を設立した。@idea_soken

私は、アイデア発想のポータルサイト「アイデア総研」を運営し、様々なアイデアの発想法を日々紹介しています。アイデアや企画に課題を抱える人への研修も行っているのですが、その中で感じるのが、多くの人が「アイデア」と「企画」の違いを意識できていないということです。

私もはじめは違いがわかっていませんでした。しかし上司から「この課題に関して考えてきてほしい」と同じように言われたとしても、その時々で「もっとラフな感じでいいからたくさんのアイデアが欲しい」「数は少なくていいからもっとかたちになった企画を持ってきてほしい」と提出物に対するフィードバックが異なることに気づきました。

そこから、上司が求めているのは単なるアイデアなのか、実行計画まで用意された企画なのかを考えるようになったのです。そして、「アイデア」と「企画」の明確な違いを意識するようになりました。

実現できるかを気にせずワクワクする案を考える

では、「アイデア」と「企画」はどのように違うのか。私は、「アイデア」=課題を解決するための着想、そして「企画」=アイデアの具体的な行動計画と定義しています(図)。

「アイデア」はあくまでも課題を解決するための着想。多くの可能性を見つけるため、とにかく量を考えることが重要だ。一方「企画」は、「アイデア」を実現するための行動計画。どうすればその「アイデア」が実現できるかをとことん突き詰めて考える必要がある。

まず、「アイデア」はあくまでも着想なので、実現できるかできないかではなく、とにかく多くの “おもしろい、ワクワクする案” を出すことが重要です。そのためには、とにかくターゲットになりきって、無邪気に自由におもしろそうなことを考える頭の柔らかさが必要不可欠と言えます。

一見難しそうに感じますが、例えば旅行先を考える時には、突拍子もなく「フランスに行きたいな」と思いついたりするものですよね。そういった日常生活での思考を思い出してみると良いかもしれません。

そして、「アイデア」フェーズで最も注意したいのが……

……本記事の続きは、月刊『販促会議』2025年5月号にてお読みいただけます。

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