増える「○○展」 今、企業が展示型イベントを仕掛ける理由

2. 「愛でたい鼻展」(王子ネピア)

イメージ 「愛でたい鼻展」(王子ネピア)

王子ネピアの「愛でたい鼻展」は、保湿ティシュ「ネピア 鼻セレブティシュ」をテーマにした体験型イベント。2024年に同ブランドの誕生20周年を記念して開催された同イベントだが、当時の好評を受けて、2025年3月にも開催することとなった。

同社が「愛でたい鼻展」を実施する上で設定したのは、“鼻セレブの世界観や歴史を体感できるブランドテーマパーク”という位置づけだ。ティシュに見立てた大きな布を全身で引っ張る体験ができるスペースや、おなじみのパッケージである動物たちの鼻の質感に触れることができるコーナーといった複数の体験コンテンツを提供し、鼻セレブの歴史を体感してもらう効果を狙った。

2025年3月の2度目の開催時には、新発売商品を先行体験できるコーナーや、体験者へのオリジナルステッカーのプレゼントなど、限定的な体験を提供することで、新商品の購買意欲や来場意欲を促進していた。

3. 「NIVEA Repair Expert Lab.」(ニベア花王)

イメージ  「NIVEA Repair Expert Lab.」(ニベア花王)

2024年11月、ニベア花王が六本木ヒルズにオープンした「NIVEA Repair Expert Lab.」では、足湯・腕湯を楽しめる巨大な体験ゾーンを設置していた。会場では乾燥にまつわる悩みやエピソードについての“あるある”を展示し、記入した来場者には、スタッフが肌タイプをチェックし、肌質に合った商品提案を行った。

本イベントについて、同社のビジネスユニット1 マーケティンググループ シニアマーケター 石川雄一氏は「商品が乾燥肌対策にぴったりの商品であることを訴求すべく、足湯・腕湯を設置した。入浴後の状態を想定して『ニベア リペアエキスパート』を試してもらうことで、機能性を体感できる動線の設計も意識した」と話し、消費者の共感を集めながら商品を実際に体験してもらい、購買意欲を高めるマーケティング戦略を語った。

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