増える「○○展」 今、企業が展示型イベントを仕掛ける理由

4. 「髪のタイムスリップ展」(ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティング)

イメージ 「髪のタイムスリップ展」

ユニリーバ・ジャパン・カスタマーマーケティングが3月21日から23日まで開催したのは、「髪のタイムスリップ展」だ。

本展示会は、昭和、平成、令和の時代ごとの象徴的な髪型をテーマにした企画。ただ単に髪型の変遷を展示するだけではなく、各時代の背景を通じて消費者に懐かしさを感じる体験企画で、若き日の思い出を再体験してもらうことを狙った。また、展示を通じて同社の製品や変遷を紹介することで、髪のダメージに挑戦してきた同ブランドの歴史を伝えた。

同社マーケティング部の宮之内駿介氏は、本イベントの実施について、次のように振り返る。
「髪の7大ダメージ(UV、熱、乾燥、パーマ、ブリーチ、カラー、摩擦)を気にせず、好きなことに全力で取り組み、輝く毎日を楽しんでほしいという新商品のコンセプトにちなんで、イベントを企画しました。展示会では、昭和・平成・令和のトレンドヘアを振り返る展示コーナーや、当時のトレンドヘアスタイルをまとったモデルとの記念撮影が楽しめる撮影ブースを設置。また、それだけでなく、“ヘアスタイルなりきり体験”も企画しました」(宮之内氏)。

実施中の3日間の来場者数は目標値を超え、SNSでの発話数も盛り上がりを見せるなど、反響も大きく、ブランドへの関心を高める結果となった。

5.「巨人と添い寝展」(Morght)

イメージ 「巨人と添い寝展」

「巨人と添い寝展」は、寝具ブランド「NELL」を提供するMorghtが主催した体験型イベント。世界睡眠デーに合わせて、3月13日から15日 までの3日間限定で六本木にて開催した。

イベントでは、親の寝返りによる振動が子どもの眠りに与える影響を体験できるコンテンツを提供すべく、タレントの辻󠄀 希美さんをモチーフにした高さ3.6mの巨大人形「ビッグ辻󠄀ちゃん」との添い寝体験できる企画を実施。子ども目線で親の寝返りによる振動を疑似体験でき、添い寝によって生じる睡眠課題である「添い寝シンドローム」の理解を深める機会となった。また、NELLマットレスの寝心地を実際に体験できるコーナーも設置され、振動を抑えた睡眠環境の重要性が伝えられている。

Morghtの土井皓貴代表取締役はイベントについて「我々は、添い寝によって生じる睡眠課題を『添い寝シンドローム』と名付け、本イベントを開催しました。イベントを通して、当社の提供するマットレスの良さを体験していただき、睡眠について考えていただくきっかけになれば」と、開催に至った想いを話した。

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