「間違えられない」不安をサポート 新聞社の資産を活かしたAI校正「Typoless」

企業にとって重要な情報発信の手段のひとつであるプレスリリース。誤った情報を配信すれば、信頼を損なうリスクもある。
AI校正ツール「Typolessタイポレス」は、広報活動の業務効率改善、品質向上にいかに寄与するのか。PR TIMESと朝日新聞社が語り合う。

(右)
PR TIMES
PR TIMES事業ユニット
カスタマーリレーションズ部 部長
三浦和樹氏(みうら・かずき)

2017年新卒で入社。PR TIMESのお客様サポート及びサクセスを担う。

(左)
朝日新聞社
メディア事業本部
ビジネスソリューション部 部長
福原裕人氏(ふくはら・ひろと)

2002年入社。新聞社のアセットを活用した新規事業創出などを担当。

広報部門に配属されてはじめに担当することも多く、広報・PRの基本業務とも言われるプレスリリースの作成。PR TIMES カスタマーリレーションズ部長の三浦和樹氏はプレスリリースの価値を次のように話す。

「メディアを通して客観的な視点で発信される情報も信用を得やすいなどの価値がありますが、自社の言葉で語ることで商品や取り組みに対する熱量を伝えられ、適切なタイミングで発信できることは有用だと考えています」。

PR TIMESなどのプレスリリース配信サービスは多くのメディアに情報を届けられるため、自社のオウンドメディアやSNSでは接点を持ちづらい人に情報を届けられる点も魅力のひとつだろう。

一方で、メディアが取りあげる際の情報の源にもなるプレスリリースに誤りが含まれていると、機会損失や企業に対する信頼を損なってしまう可能性もある。

PR TIMESでは企業の発表タイミングを優先し、各社のリリースを事前ではなく発表後速やかに審査。発見した誤りは各企業にフィードバックを実施し、誤情報の拡散を防いでいる。実際に2月には300件以上のミスを発見し、フィードバックを行ったという。

朝日新聞社のアセットを活用

誤りを含んだ情報を発信してしまった場合、各所への連絡や謝罪、問い合わせ対応など、それをリカバリーするために多くの時間や人員を要するケースもある。そのような事態を避けるために、朝日新聞社が2023年10月から提供しているのがAI文章校正サービス「Typoless(タイポレス)」だ。

「Typoless」のAIは、朝日新聞社の膨大な記事データと記事校正履歴を学習し、日々進化している。また、校正部門の知見(約10万個)が詰まった独自のルール辞書も搭載。AIとルールのハイブリッドでチェックするため、精度が高いのが特徴だ。学習データは、同社の校正部門に蓄えられていく知見をもとに定期的にアップデート。さらに、PDF校正やMicrosoft Word、Google Docsとの連携も可能となったことで、転記の手間がなくなり、制作時のフォーマットを維持したまま校正できるようになった。PDF校正は統合報告書やカタログの校正に活用されるケースも多いという。

単に誤字・脱字を指摘するだけではなく、炎上リスクが含まれる表現、商標権の侵害の恐れがある表現、表記ゆれ、読みにくい表現なども指摘し、修正案を提示する。

「『Typoless』は2万文字までの文章を5秒ほどで校正できるのも特徴です。また、入力された文書はサーバーに残らないので、リリース前の文章や機密文書でも安心して使用できます」と朝日新聞社 メディア事業本部ビジネスソリューション部 部長の福原裕人氏は説明。ユーザーが独自にルールを登録する「カスタム辞書」機能もあるため、企業独自の用語や表記ルールのほか、正しいブランド名、製品名などを登録できる。

「カスタム辞書はインポートやエクスポートが簡単にできる仕組みなので、チームで手軽にルールを共有できます。新任の広報の方などが文章チェックを任される機会などもあると思いますが、そもそもの規程や社内ルールを知らなければ、指摘できません。新任広報の方や、新しく人を迎えるチームの方にも有効活用していただけるのではないかと思います」(福原氏)。

イメージ 図 「Typoless」使用イメージ

図 「Typoless」使用イメージ

広報の頼れる“相棒”に

PR TIMESを使ってプレスリリースを配信する企業の中には、広報部門だけでなく、各事業部や人事部門などがリリースを作成している企業も多くある。広報担当者が抱える葛藤として、「各事業部が積極的に発信する姿勢を持つことはとても嬉しい半面、それによって広報チェックが必要な原稿が増えて業務が逼迫してしまう」という話を聞くと三浦氏は話す。

このようなケースにおいても、各事業部が「Typoless」を用いて校正した上で広報担当のチェックを行えば、広報の負担が軽減される可能性がある。「『間違った情報を発信してはならない』と皆さん強く思っているので、チェックする際にかかる心理的な負担はとても大きいと思います。その一部を『Typoless』が肩代わりしてくれることで担当者の心の負担が軽くなり、より創造的な業務に時間を割けるようになるのではと思います」と三浦氏。

広報が携わる業務領域は時代の流れに応じて広がっている。発信の場にウェブが加わったことで文章を扱う機会も増え、スピードも求められるようになった。これらの変化から業務効率の向上は急務となっている。

今後も「Typoless」は社会情勢を的確にとらえ、アップデートを続けていくという。

「いま以上に的確な指摘と修正提案ができるよう精度の向上を第一に進めていきます。『Typoless』は、発信する人の課題を解決する“相棒”のような存在になることを目指しています。30日間の法人向け無料トライアルも用意しているので、まずは実際に使用してみてください」と福原氏は語った。

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法人向けは30日間、個人向けは14日間無料で「Typoless」が使えます。AI校正を試してみたい方、プラン詳細を知りたい方は下記をご覧ください。
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お問い合わせ

株式会社朝日新聞社 メディア事業本部

https://typoless.asahi.com/inquiry
〒104-8011 東京都中央区築地5-3-2


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