まさかの連覇!第9回「宣伝会議賞」中高生部門審査会レポート

2025年1月下旬、「宣伝会議賞」中高生部門の最終審査会が実施された。審査の対象となるのは、二次審査の得票数上位の作品。そこに、得票基準には満たないものの「最終審査の場に引き上げたい作品」として各審査員とモモコグミカンパニーさんが選んだ“ワイルドカード”を加え、全29作品で審査を行った。

本記事は月刊『宣伝会議』2025年5月号の転載記事です。

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審査員13名の「推しコピー」の披露からスタート

開会にあたり、中高生部門審査員長の阿部広太郎氏が「年に一度こうして皆さんと集まれることが個人的に楽しみでもある」とあいさつ。その後モモコグミカンパニーさん含む審査員13名が「好きなコピー」を挙げながら、審査への意気込みを語った。「どの作品も甲乙つけがたく決めかねている」との声も。

ファイナリストは全部で29作品。ひとり3票持ちで、グランプリを決める初回投票を実施した。

開票後、改めて全員がコメント。「グランプリとして、今年の中高生部門の顔となる作品かどうか」をひとつの軸として、課題に沿っているか、共感を呼ぶ表現になっているかを再度議論した。

ついにグランプリ決定 時代を映す「AI」のコピー

初回投票で1票以上獲得した作品を対象に、グランプリを決める1票を投じた審査員。ベネッセホールディングスの課題「AIは、私の志望校を笑わない。」が過半数を獲得し、グランプリとなった。思わず自身の受験期を振り返った審査員たち。審査員長の阿部氏は「受験生の繊細な心の機微とAIを見事に結び付けた力作」と評した。

続いて準グランプリを選ぶ投票を実施。決選投票を制したのは、熱中症対策に目を向けるための「冷やし中華冷えません」というコピー。「ファイナリストとして並んだとき、どうしても目が行ってしまった」との声も上がり、その表現のチャーミングさが高い評価を得た。

実社会で現れたときにどのように人の心に届くか?

「すでに海外ではよくある視点なのではないか」「この表現は人を動かすことができる」…実社会に広告として現れたとき、人々の目にどう映るか。投票と議論を繰り返しながら、ゴールド・シルバー・ブロンズの各賞が決定した。

そして最後に、モモコグミカンパニーさんが特別審査員賞を選出。マルホの課題「あなた(自分)が皮ふを大切にしたくなるキャッチフレーズ」に対する「こら。もっと、しっとりしろ、私。」が選ばれた。

最後に受賞者の氏名を発表

最後に司会から受賞者の氏名が明かされた。なんと、昨年度グランプリで5冠の山本詩絵さんが連覇を果たし、協賛企業賞含む6つの賞を受賞するという結果に。名前を読み上げる度、審査員から悲鳴にも近い歓声が巻き起こった。

「彼女たちが将来、広告の世界に入りたいと思ってくれるような業界でありつづけたい」と次世代のスターたちに想いを馳せ、2時間にわたる審査会を終えた。

写真 人物 集合

(後列左から)日野原良行氏、戸澤麻里子氏、春日井智子氏、片岡良子氏、堀井沙也佳氏、水野百合江氏、松井一紘氏。(前列左から)藤曲旦子氏、小島翔太氏、モモコグミカンパニーさん、阿部広太郎氏、綿野賢氏、押部由紀奈氏。

次ページより受賞作品及びファイナリストを紹介する。

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