左から、ミリモルホールディングス 代表取締役/CEO 河野貴伸氏、ゴールデンレコード 代表/アートディレクター 大野隆氏、ミリモル 代表取締役 星佐紀子氏、往来 隣(tonari)店主 狩野雄氏、インキュベートハーバー 代表取締役 川岸亮造氏。
多領域を横断し連携するのが「Experience Alliance」の強み
「Experience Alliance(XA)」という企業連合体を運営するミリモルホールディングスは、AIの事業実装、クリエイティブとテクノロジーの融合、新規事業開発とイノベーション創出、リアル店舗運営といった異なる分野を、4つのグループ会社が連携しながら横断的に展開する企業群である。それぞれの領域において独自の強みを持ちつつ、互いの成功事例を共有しながら事業を展開できる体制を整えている点が最大の特徴だ。同社が多分野からのアプローチを一元化する企業形態を採っている理由は、その成り立ちにある。
Experience Allianceの出発点は、「日本中の企業において、人が心を躍らせながら、自分の技術やアイデアを存分に発揮し、チャレンジできる社会をどうすれば実現できるのか」というひとつの問いであった。その実現のため、同社はビジョンの立案から戦略設計、コンサルティング、テクノロジーの実装、日々の伴走、そして最終的な自走支援までを一貫して手掛ける。さらに、必要に応じて投資やインキュベーション、M&A、バイアウトなども視野に入れ、企業と共に歩み、戦う最前線のパートナーとなることを目指している。こうした体制を踏まえて、ミリモルホールディングスの代表取締役である河野貴伸氏は次のように語る。「現場で培った経験や事業理解、最先端のテクノロジー、そして人間らしいクリエイティビティの交差点にこそ、新たな価値は芽吹くと信じています」。
Experience Allianceの4つのグループ企業とその役割は次の通りだ。まず、AIの事業実装を中心に企業支援を行うミリモルは、同社の代表取締役である星佐紀子氏が自身のキャリア体験から「人とAIが共鳴し合い、最高のパフォーマンスを引き出す組織づくりとその継続的な支援が必要」と感じ、立ち上げた。同社の強みは、AI技術のモジュールを自由に組み合わせ、企業ごとに最適化された事業実装を行える点にある。AIを活用した組織設計やブランディングにより、企業はリソースや人員に縛られず、スケールフリーな環境で成長できる。「人材の負担を軽減しつつ、ビジネスの可能性を拡張できるのが大きなメリットです」(星氏)。
図 Experience Alliance(XA)の連合イメージ
ゴールデンレコードは、体験設計やブランディング、クリエイティブディレクション、広告自動化などを包括的にサポートする。同社の特徴は、従来型のクリエイティブブティックの創造性と、AIによる分析や自動化を融合し、デザインとマーケティングの両面で高度なPDCAを実現できる点にある。これを踏まえて同社 代表の大野隆氏は、「ブランド力強化や販売促進に加え、制作コストの削減や効果測定の精度向上など、経営視点でも大きなインパクトがあります」と語る。
新規事業の開発支援を行うインキュベートハーバーは、日本企業の中に眠るイノベーターを支援し、自由に挑戦できる機会と環境を提供することをミッションに掲げる。そのため同社は、社内起業家の伴走支援や大企業のスピンアウト支援、スタートアップ支援、コミュニティ形成など、多様な形で企業の成長を後押しする。これにより、日本企業に隠れていたイノベーションの種が掘り起こされ、迅速に市場へ投入しやすくなるというメリットがある。さらに、「組織変革と新規事業立ち上げを同時に進められるのも大きな魅力です」と同社の代表取締役である川岸亮造氏は話す。
コーヒーショップと焙煎所「隣(tonari)」を運営する往来は、リアルとデジタルを融合しながら、小売DXやOMO化、サービス開発を支援する。「リアルな店舗でこそ、消費者心理や現場の課題を肌で感じられる」という考えのもと、自社店舗での実証をベースにした小売店のDX化や人手不足解消策を提供するなど、リアルな消費者体験をビジネスへ還元していく取り組みが大きな特徴だ。同店 店主の狩野雄氏は「机上のプランではなく、地域に根ざした店づくりを通じて得た知見を、世の中に還元しながらビジネスへ活かしていきたい」と語る。
成長をスピーディーに実現する 事業形態に縛られない柔軟性
Experience Alliance によるBtoB事業の導入事例のひとつとして、東レグループの「ムーンレイカーズ(MOONRAKERS)」が挙げられる。
ムーンレイカーズは「先端テクノロジーによる未来のファッション」を創造するプロジェクトで、従来の繊維やファッション業界の課題を解決する新しい仕組みの構築を目指している。しかし、優れた技術や商品を持ちながらも、ブランディングやマーケティング、資金調達に関する知識が不足していたことが課題だった。
そこでExperience Allianceは、ブランドの整理や必要なアセットの洗い出し、テクノロジーの選定、AI導入、スピンアウト支援、資金調達を包括的に支援。その結果、ムーンレイカーズは、少数精鋭でMakuakeおよび自社サイトでの売上向上と持続的成長を実現することに成功した。
このように、Experience Allianceは単一の事業形態に縛られない柔軟性を持つことで、大企業やスタートアップのBtoB支援から、飲食や小売のBtoC支援まで幅広くカバーしながら、各分野においてスピード感のある取り組みを可能にしている。
今後の展望について河野氏は、「人と組織のポテンシャルを解放し、日本がもう一度世界を驚かせる取り組みを支援していきたい」と語る。「困難をチャンスに変えるテクノロジー、枠にとらわれないアイデア、現場で生きるノウハウ、挑戦する人を称え合うコミュニティ。これらを融合し、企業とブランドの成長を支えるのが私たちの使命です。世界が注目する未来を共につくり出すためにも、まずはぜひお話を聞かせていただけたらと思います」(河野氏)。

お問い合わせ

ミリモルホールディングス株式会社
〒150-0043 東京都渋谷区道玄坂一丁目2番3号 ビジネスエアポート渋谷フクラス 17階
URL:https://mmol.holdings