日本グラフィックデザイン協会(JAGDA)は、4月12日(土)・13日(日)の2日間、JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」を開催する。
キーヴィジュアル:鎌田順也
近年、デザインの対象がますます拡がり、社会のあらゆる領域に拡張している。その中で、これからのグラフィックデザインは社会とどう向き合い、存在感を示していくべきか。この会議は、その機能や価値を多様に捉えながら、デザイナーの役割や専門性、職業倫理を社会に示す試みとして開催される。
本会議を提案したのは、JAGDA会長に就任した永井一史氏だ。2024年6月の会長就任後、会員へのアンケートを実施し、会の活性化のために2年間で実行を目指す具体的な施策をいくつか検討。その一つが、今回の「JAGDAデザイン会議」である。本会議を通じてデザイナーに新たな視点を提供するとともに、クローズドに見られがちなJAGDAをまだ会員ではないデザインに携わる人や社会に向けて開いていくことを試みるべく開催を決定したという。
会期の2日間、JAGDA会員のアートディレクター、グラフィックデザイナーを中心に総勢28名のスピーカーが登壇。「デザインとは何か?」という根源的な問いから、AI、サステナビリティ、地域、ケア、公共性、評価、教育など、多様な視点からデザインの現在と未来を語る。2日間のテーマとスピーカーは以下の通り。
セッション内容・スピーカー
4月12日(土)10:30-19:15
・「テクノロジー|AIとデザイン空間」久保田晃弘/橋本麦/畑ユリエ
・「教育|デザイン教育のこれから」伊藤直樹/菅俊一/高田唯
・「ケア|ケアとデザインの交わるところ」福岡南央子/森下静香/矢島進二
・「公共|万博イヤーに考えるグラフィックデザインの公共性」色部義昭/野見山桜/引地耕太
・「ワークショップ|アクセシビリティを考える」田中みゆき/辻 勝利
4月13日(日)10:30-19:00
・「地域|地域を変えるデザインの力」田村大/新山直広/原研哉
・「サステナビリティ|循環型社会のためのデザイン」清水彩香/太刀川英輔/信藤洋二
・「評価|デザインをどう評価するのか」上西祐理/川村真司/永井一史
・「世界|世界のデザイン事情」田中友美子/丸山 新/室賀清徳
・「クロージングトーク|グラフィックデザインの現在・未来」上平崇仁/佐藤卓
JAGDAデザイン会議2025「Graphic Design Now」
日時:4月12日(土)10時30分~19時15分
4月13日(日)10時30分~19時
会場:80名(東京ミッドタウン・デザインハブ内「インターナショナル・デザイン・リエゾンセンター」)
ライブ配信:500名
参加費(1日あたり)
一般:会場3,000円、配信2,000円/学生:会場1,500円、配信1,000円
JAGDA正・賛助会員、フレンドメンバー:会場1,000円、配信 無料
※申し込みはJAGDA特設サイトにて
