毎日新聞社が主催する第92回「毎日広告デザイン賞」の結果が4月3日に発表された。
実際に新聞に掲載された広告を作品として審査する「広告主参加作品の部」では東急不動産・いきもの東急不動産「見逃し新聞配信、シジュウカラ営巣REPLAY!」が最高賞を獲得した。
本広告はシジュウカラの営巣の様子を掲載したもの。東急不動産は、2012年の東急プラザ表参道「オモカド」の開業以来、同ビルの屋上庭園「おもはらの森」に巣箱を設置し、シジュウカラの営巣を図る取り組みを進めてきた。全6点のシリーズ広告で、通算3度目となる営巣に成功したことを伝えた。
また、優秀賞には以下の3点が選出された。味の素「フードロスラ/その怪獣は、日本各地の家庭から生まれた。」(30段、15段/2点シリーズ)、講談社の企業広告「物語を、どうぞ。」(15段)、三井住友海上火災保険の企業広告「さぁ、今日も。」「さぁ、半年。」「さぁ、深呼吸。」(15段/3点シリーズ)
ADKの3人が一般公募部門の最高賞受賞
企業からの課題に沿って制作する「一般公募・広告主課題の部」の最高賞は、日本公園緑地協会「公園の未来」の課題を制作した森岡日菜子さん(ADKクリエイティブ・ワン)、田村波瑠子さん、太田亘九さん(ADKマーケティング・ソリューションズ)の30段カラー2点シリーズの作品に決まった。
日本公園緑地協会「公園の未来」の課題への、森岡日菜子さん(ADKクリエイティブ・ワン)、田村波瑠子さん、太田亘九さん(ADKマーケティング・ソリューションズ)の作品
一般公募・広告主課題の部 優秀賞
・川﨑太呂(AD・多摩美術大学)
課題:三越伊勢丹「世界から見た伊勢丹/世界から見た三越」 15段カラー
・山口敏生(C/D・日本デザインセンター)
課題:岩波書店「『広辞苑』」 10段6点シリーズ
・横澤武竜(AD/D・電通)
課題:打ち水大作戦本部「打ち水ライフスタイル」 30段カラー2点シリーズ
その他の受賞者は公式サイトにて確認できる。
審査員は浅葉克己氏、一倉宏氏、大貫卓也氏、葛西薫氏、国井美果氏、永井一史氏、仲畑貴志氏、中村至男氏、蜷川実花氏、服部一成氏、原研哉氏、森本千絵氏、毎日新聞社社内審査員のほか、ゲスト審査員は建築家の重松象平氏が務めた。
「一般公募・広告主課題の部」には716点の応募があり、13点が入賞した。また、「広告主参加作品の部」では115点のうち15点が入賞した。
同賞は1931年に「芸術の街頭躍進、美術と産業の融合」をスローガンに掲げ発足。1959年の第27回から、「広告主参加作品の部」を設けている。
