オリジナルビールを1000万円で提供も 1周年を迎えたヱビス体験拠点の新施策

スコッチウイスキー「デュワーズ」とのコラボ企画も実施

サッポロビールは、東京・恵比寿にある「ヱビスビール」のブランド体験拠点「YEBISU BREWERY TOKYO」の開業1周年を記念し、さまざまな企画を始動させる。オリジナルの「ヱビスビール」をタンク1本分(約1500杯分)開発できるサービス「YEBISU 1TANK」の参加募集を開始。販売価格は税込1000万円で、企業のイベントなどでの活用を想定しており、同拠点で完成したビールを使ったイベントを開くこともできる。今後も、ビールだけでなく場所も提供できる強みを生かし、体験型の企画を展開していく方針だ。

イメージ 新サービス「YEBISU 1TANK」と「デュワーズ」とのコラボ企画を実施

新サービス「YEBISU 1TANK」と「デュワーズ」とのコラボ企画を実施

バカルディジャパンが販売するスコッチウイスキー「デュワーズ」とのコラボ企画も実施する。デュワーズ12年の木樽で特別なヱビスを熟成させるプロジェクトであり、完成したビールは秋以降に販売予定だ。熟成前のヱビスも4月3日から発売した。

同拠点は、1988年の恵比寿工場閉鎖から35年ぶりに復活した醸造施設でもある。ヱビスの歴史を体感できるミュージアムや、醸造の様子を見学できるエリアを備えており、広さは約2544平方メートル。入場は無料。4月3日の開業以来、来場者数は30万人以上を記録した。約6割が20~30代の若年層であり、通常の購入層とは異なる層との新たな接点の場として機能した。来場者からは「35年ぶりの醸造再開にロマンを感じる」といった声も寄せられている。

同拠点限定のオリジナルビールを、1年間で17品発売した。全国発売商品の開発に向けた知見を得ることも目的としており、そのうち3品はナショナルブランド(NB)として商品化された。

ユニクロ恵比寿店などの近隣企業や飲食店とコラボレーションし、施設の盛り上げに貢献した。恵比寿新聞社が主催するグルメイベント「逸品グランプリ」に協力するなど、地域イベントにも積極的に参加し、恵比寿の街全体の活性化を図った。

昨年12月には、限定デザインのヱビスを題材にしたアートを展示する「 福ヱビス ART GALLERY 」を開催し、今年2月には漫画家・荒木飛呂彦が描き下ろした「美人画」を公開するなど、アーティストとの協業も推進している。

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