遠征してでもこの映画館に行きたい!応援上映に学ぶ、愛があつまる場所づくり

「愛」が集まる場所づくり

観客が自らの「愛」を表現できる場をいかにつくり上げるか。劇場独自の取り組みとして、キャラクターの出身地にちなんだ装飾や応援グッズの貸し出し、誕生日に特別上映を行った実例もある。

前述の「KING OF PRISM」シリーズへの愛のある取り組みで有名な劇場のひとつが、静岡県の映画館・シネシティ ザートだ。静岡県出身のキャラクター・鷹梁ミナトが繰り広げるショーに登場する、カツオのパネルなどが貸し出されている。

劇中に登場する「セロリ」や「カツオ」、主人公の一条シンの好物である「エビフライ」の人形が貸し出されている。観客は、該当するシーンでこれらを掲げて応援する(写真提供:シネシティザート)。

同作品に限らず、この他にも様々な劇場が独自性のある取り組みを行い、それが遠くから足を運ぶ理由になっている。

兵庫県・尼崎市「塚口サンサン劇場」のマサラ上映の様子(写真提供:塚口サンサン劇場)。同劇場では2013年から様々な作品で紙吹雪やクラッカーを用いて盛り上がる「マサラ上映」を実施し、全国の映画ファンが足を運んでいる。

コロナ禍を経て、リアルの体験がブランドや製品に対する強い支持を生むカギとなっている昨今。「愛があつまる場所づくり」をいかに実現するか、「映画館」という場から、ヒントが得られるのではないだろうか。

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