TOPPANが運営する印刷博物館P&Pギャラリーで、4月12日より「GRAPHIC TRIAL 2024 -FIND-」が開催される。クリエイターとTOPPANグループが持つ技術のコラボレーションによって新しい印刷表現を探るというプロジェクトで、今回で19回目となる。会期は7月6日まで。
今回は「FIND」をテーマに、大貫卓也(大貫デザイン アートディレクター)、関本明子(HIDAMARI グラフィックデザイナー)、吉本英樹(TANGENT デザイナー、クリエイティブディレクター)、妹尾琢史(TOPPAN アートディレクター)の4人のクリエイターが参加する。展覧会では、クリエイターの独創的なアイデアと印刷技術を組み合わせて完成させたポスターと、制作過程でのトライアルを紹介する。
大貫氏は、レンチキュラーというシート状のレンズを印刷物に重ねる加工技術を用いた作品を制作した。見る角度によって絵が変わったり立体感が得られたりする特性を活かし、鑑賞者が作品の前を歩くことで完成する世界を演出する。関本氏はインキの刷り重ね、吉本氏はフロッキー加工を活用。妹尾氏は薄型のアクリル素材に和紙を閉じ込めるなど、それぞれのクリエイターが実験を通じてアイデアを作品に昇華させた。
左から大貫氏、関本氏の作品の一部
左から吉本氏、妹尾氏の作品の一部