単身者や共働き世帯のニーズに対応
ヤマダホールディングス(HD)は、オリジナルブランド「YAMADASELECT(ヤマダセレクト)」の販売強化に取り組む。プライベートブランド(PB)の事業規模の拡大を図る考え。2024年3月期における事業規模は740億円(売上構成比5.8%)だが、2030年3月期には3000億円(同15.0%)への成長を目指す。その一環として、4月26日に斜めドラム式洗濯乾燥機「RORO(ロロ)」の新商品を発売する。
ヤマダデンキの佐野財丈社長(左)と、ヤマダHDの上野善紀社長兼COO
「ロロ」(YWM-YV90N)の価格は税込み10万9780円で、洗濯・脱水容量は9キログラム、乾燥容量は4.5キログラム。幅596ミリ、奥行き656ミリ、高さ1003ミリと、コンパクトなサイズ感が特長となっている。ヤマダデンキの店舗およびECサイトで販売。設置配送料は無料。デビューキャンペーンとして、4月16日から25日までに事前予約を行った顧客に、ヤマダポイント10ポイントの進呈などの特典を用意した。
洗濯機市場が縮小傾向にある中で、ドラム式洗濯機の構成比は上昇しており、「タイパ(タイムパフォーマンス)」が重視される時代背景のもと、今後もさらなる成長が期待されている。
主なターゲットは共働き世帯や単身世帯。ドラム式洗濯機は一般にサイズが大きく、設置スペースの確保が難しいことに加え、縦型に比べて手入れのしにくさや高価格といったイメージが課題だった。こうした課題を踏まえ、新製品は「サイズ」「機能」「価格」の3点を重視して開発された。