3000億円規模を目指すヤマダHDブランド 税抜き10万円以下のドラム式洗濯機

ドラム式洗濯機のコンパクト化や低価格帯モデルの投入を進めるメーカーは多く、パナソニックも2024年1月上旬に、20万円以下で購入できるドラム式洗濯乾燥機「SDシリーズ」を市場投入している。

その中で「RORO(ロロ)」は、ドラム式洗濯機に関心のある層に「まず、最初に手に取ってもらえる」価格帯を狙い、税抜きで10万円を切る価格に設定した。乾燥方式には、高価格帯モデルに多く採用される「ヒートポンプ式」ではなく、「ヒーター式」を採用。洗剤の自動投入機能やAI機能といった流行の機能はあえて省きつつも、ドラム式ならではの利便性を実感できる品質を確保している。

乾燥運転時に吸気口フィルターや洗濯槽などを自動で掃除する「トリプル自動お掃除機能」を搭載。糸くずなども脱水時に洗い流すため、乾燥のたびに手入れが必要だった乾燥フィルターも削除した。毛布やおしゃれ着などに対応した10種類のコースや4種類の水温を選択可能。ほか、銀イオンによって洗濯槽の清潔さを保つ仕組みや、低騒音設計も強みとしている。

また、低価格というコンセプトにおいては、中国をはじめとした海外メーカーも競合となるが、本製品は洗濯物を投入しやすい「斜めモデル」である点など、日本家屋に適した仕様や細部へのこだわりを武器に、差別化を図る。

「ロロ」は今後、機能を強化した高価格帯モデルも順次ラインアップする予定。今回発売した求めやすい価格の新商品を、ドラム式洗濯機に関心を持つ顧客の入り口と位置づけ、将来的には高価格帯モデルへの買い替えを促すきっかけとしたい考えだ。社長兼COOの上野善紀氏は「年間で最低5万台以上を目指す」と話した。

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