2025年春、新入社員・新部署配属の皆さんへのおすすめ本 クリエイティブ篇

2025年4月、新年度がスタート。新社会人としてスタートを切った皆さん、そして新しい部署に配属になった皆さんは、いま新たな学びの毎日を過ごしていることと思います。そんな皆さんの仕事に役立ち、心配ごとの解消につながる書籍をご紹介したいと思います。今回は、クリエイティブ篇です。ご自身がクリエイターでなくても、映像やデザイン、コピーを扱う立場にいるのであれば、お薦めしたい書籍です。

『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』(谷山雅計著)

イメージ 書影 広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉

2007年に発売され、17年にわたり超ロングセラーとして愛され親しまれてきた本書が、増補新版『広告コピーってこう書くんだ!読本〈増補新版〉』として、2024年にカムバックしました。本書は、宣伝会議コピーライター養成講座(CAC)でも、コピーを書き始めた方に「まず最初に読むコピーの本」としておすすめしています。新人コピーライターによく課せられる「ひとつの課題について100本」。なぜたくさんコピーを書かなければいけないのか。どうすれば一晩で100本書くことができるのか…など、コピーを初めて書く人の手順はもちろんのこと、コピーライティングの作業において「なぜそうするべきなのか」がわかりやすくまとまっています。なお増補新版には従来の内容の他、デジタルやSNS時代のコピーのあり方についても言及した新テキストも加わっています。

『言葉からの自由』(三島邦彦著)

イメージ 書影 『言葉からの自由』(三島邦彦著)

2022年のTCC賞で3冠を獲り、2024年もTCC賞を受賞した注目のコピーライター、三島邦彦氏の初の著書『言葉からの自由 コピーライターの思考と視点』。コピーライティングの作法でも書き方でもなく、コピーを書く際の「フォーム」や「心構え」について、そして書くことの楽しさ、苦しさなど、著者が日頃考えていることを惜しみなく書き綴りました。この本を読んだ若手のコピーライターの方たちからは「自分ももっと頑張ってみようと思った」「自分はまだまだこれからだと勇気づけられた」といった声が寄せられています。自分がコピーライター(つくり手)としてどう生きていくのか、その道の拓き方のヒントにもなる書籍です。

『わかる!使える!デザイン』(小杉幸一著)

イメージ 書影 『わかる!使える!デザイン』(小杉幸一著)

大阪万博、サントリー、パルコなど、多様な領域でアートディレクションを手がける小杉幸一氏の初の単著『わかる!使える!デザイン』。商品やブランドを「人格」化して考えてみることで、デザインに関する判断の基準が明確になり、意思決定もスムーズになる。そんな独自の理論を展開します。色は「性格」、書体は「声色」、文字間は「話し方」、レイアウトは「姿勢」、イラストレーションは「ファッション」…そう考えると、デザインがもっと身近なものになってきませんか?デザイナーの方はもちろん、仕事でデザインについて関わる皆さんにもぜひ読んでいただきたいです。

『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひきだし』(黒須美彦著)

イメージ 書影 『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひきだし』(黒須美彦著)

2025年にCMプランナー生活50周年を迎えた黒須美彦氏。いまでもサントリー「金麦」、明光義塾の「サボロー」など、話題のCMを手がけている黒須氏がこれまでの経験で培った映像制作のテクニックや、企画の発想法などを公開したのが『門外不出のプロの技に学ぶ 映像と企画のひきだし』。風景描写、音コトバ、フレームのつくり方、音楽の使い方、キャラクター設計など、自身が手がけたCMでの企画の切り口や考え方を絵コンテ・企画書を用いて解説します。CMだけではなく、Webムービーやサイネージなどの企画にも活用できる「そんな手があるのか!」というアイデアが満載です。また、広告界のレジェンドについてのコラムも掲載。広告の歴史の一端を知ることもできます。

『クリエイティブ・サイエンス ココロを動かす11の手法 』(松井正徳著)

イメージ 書影 『クリエイティブ・サイエンス ココロを動かす11の手法 』(松井正徳著)

本書は、現在クリエイティブディレクターとして活躍する著者が、若手の頃に経験したことに端を発しています。広告制作の現場で、先輩それぞれが語る「正しい広告とはこうである」というメソッド。それぞれが全く違うことを話しているにもかかわらず、そのどれも世の中で話題になったり、面白い広告をつくっている。「これは自分には見えてないだけで、その全ての根源のところで、もととなる統一理論があるのでは」そう思い立ち、著者が独自に広告を分析し、考察を続ける中で編み出したのが「クリエイティブ・サイエンス」と名づけた「人のココロを動かす」11の手法です。11の手法の特徴をしっかりとつかむことで、例えば人によって感覚の違う「面白さ」についても、言語化して議論しやすくなります。またクリエイティブの現場で方向性や手法、効果などに迷いが生じたとき、この本で示す手法は関わる人たちが議論をする上で共通マップとなり、進むべきルートを示すものとなります。企画に迷いが生じたら、ぜひ本書にある11の手法を試してみてください。

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宣伝会議 書籍編集部
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宣伝会議書籍編集部では、広告・マーケティング・クリエイティブ分野に特化した専門書籍の企画・編集を担当。業界の第一線で活躍する実務家や研究者と連携し、実践的かつ最先端の知見を読者に届けています。

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