「PRESS BUTTER SAND」「しろいし洋菓子店」などのブランドを展開してきたスイーツメーカーBAKEは、4月9日に「BAKE CHEESE TART リブランディング&BAKE INC.戦略発表会」を実施した。
今回新たに発表された「BAKE CHEESE TART」の新商品。シーズナルやオケージョンにも考慮されたラインアップだ。
BAKEのフラッグシップブランドとして2014年に誕生した「BAKE CHEESE TART」。チーズタルトのみ販売する「専門店」として注目を集めたが、2019年からのコロナ禍により、売上が減少傾向を見せていたという。そのコロナ禍中に生まれ、定着した消費文化である、自分のためのお菓子を購入する「こだわり消費」に適応するためにも、今回、発売11年目にしてリブランディングに踏み切った。
「BAKE CHEESE TART」をはじめ、これまで「1ブランド1プロダクト」での店舗展開をおこなってきたBAKE。今回のリブランディングでは、ひとつのお菓子に商品を絞って販売する「1ブランド1プロダクト」から、ひとつの素材から商品を拡張する「1ブランド1マテリアル」に方針を転換。「チーズタルト専門店」から、クッキーやスフレチーズケーキといった「チーズを使用したお菓子の専門店」として店舗形態を刷新する。
リブランディングにあわせて変更されたロゴ。チーズを変形(= Metamorphose)し得る素材として定義していることから、ロゴも見方によって「変形」する錯視を取り入れた。
新コンセプトには「Cheese Metamorphose 何度でも感動するお菓子へ、チーズをメタモルフォーゼ」を採用した。このコンセプトの下、ロゴやブランドカラー、キービジュアルや店舗デザインも刷新した。新業態での店舗展開は4月12日から、東京・丸の内と、大阪高島屋にて開始する。
また、今回の「BAKE CHEESE TART」のリブランディングをきっかけとして、BAKEは全体的なブランド戦略もシフトしていくことを発表。今後のブランド戦略についてBAKE取締役CBO 北村萌氏は「BAKEのなかからより個性的でユニークなブランドを展開すべく、ブランドポートフォリオを拡充させていく。既存ブランドを拡充させるほかにも、新しいブランドを年に2つほど立ち上げる予定だ」と話した。
BAKE代表取締役社長CEO 中野剛氏は、「こだわりをもってお菓子を購入する人が増えた現在、ブランドが注力すべきポイントは『お菓子体験』。ただ美味しいだけではない、感情的な欲も満たすブランドとしていきたい」と今後の展望について話した。
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