発売1カ月半で1000万本突破 「独自の期待感」を醸成したサッポロサワー「氷彩」

繁盛店で親しまれてきた歴史をアピール

サッポロビールの「サッポロサワー 氷彩1984」は、2月18日の発売から約1カ月半で販売数1000万本を突破した。昭和の頃から飲食店で提供されてきた「サッポロホワイトブランデー 氷彩」をルーツとした商品で、味わいだけでなく「歴史」をアピールすることで「独自の期待感」を醸成。新しい価値が求められているRTD(Ready-to-Drink)市場において受け入れられた形だ。2025年度の販売目標は、350ml換算で200万箱としている。

イメージ 3月31日に1000万本(350ml換算)の出荷を達成したRTD「サッポロサワー 氷彩1984」

3月31日に1000万本(350ml換算)の出荷を達成したRTD「サッポロサワー 氷彩1984」

「サッポロホワイトブランデー 氷彩」をルーツとした「サッポロサワー 氷彩1984」は、ワインを蒸留したホワイトブランデー仕立てのプレーンサワーとして、繁盛店で長年親しまれている。ロック、水割りといった「氷派」、フルーツなどを加えたカクテルベースの「彩り派」など、多様な楽しみ方があることから「氷彩」という商品名となった。

「氷彩サワー」は、認知率こそ低いものの、繁盛店では浸透しており、店舗のメニューにおいても、ブランド名で表記されていることも多いという。こうした背景を踏まえ、RTDカテゴリーにおいても満足してもらえると判断し、RTD商品「サッポロサワー 氷彩1984」を発売。同日、氷やソーダなどで割るだけで楽しめるRTS(Ready to Serve)商品「サッポロサワー 氷彩1984 素」も発売した。

「サッポロサワー 氷彩1984」のキャッチコピーは、「サワーにも、名酒があった。」で、缶のデザインには「1984」や「繁盛店で愛され続ける美味しさ」といった文字が大きくあしらわれている。RTD商品では機能価値の訴求が一般的であるが、同商品は既存製品との差別化を図る目的から、ブランドの歴史を前面に打ち出したデザインとなっている。

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