アサヒビール「スマドリ」、韓国進出 儒教文化の酒習慣に一石を投じる

期間限定バーを韓国・ソウルに開店

アサヒビールと電通デジタルの合弁会社であるスマドリは、ノンアルコール・低アルコール飲料を楽しめるポップアップバー「#SUMADORI Me(スマドリ ミー)」を期間限定オープンする。愛知県、大阪府、福岡県のほか、韓国・ソウルで4月25日以降に順次展開。お酒を飲む人も飲まない人も、体質や気分に合わせて自由に楽しく飲む「スマートドリンキング(スマドリ)」のスタイルを推進しており、今回のイベントを通じて韓国市場においても「スマドリ」の普及が可能かどうかを見極める考えだ。

写真 人物 スマドリの高橋徹也社長

スマドリの高橋徹也社長

2022年にオープンした東京・渋谷の「SUMADORI-BAR SHIBUYA(スマドリバー渋谷)」でのノウハウや反響を生かし、国内外に展開する。限定のオリジナルカクテルや、「スマドリバー渋谷」のシグネチャーカクテル「マーブリングレイン」などのドリンクを、アルコール分0%・0.5%・3%の中から選んで楽しむことができる。

予約限定で参加できる「オリジナルカクテルワークショップ」では、アルコールに対する体質を把握するための「アルコールパッチテスト」を基に、自分に合ったアルコール度数や味わいのカクテルづくりを体験できる。

若者同士の文化交流が盛んな韓国に進出することで、日本の若者にもスマドリ文化を根付かせるきっかけになると見ている。儒教文化が根付く韓国では、目上の人から注がれた酒を断りにくいといった習慣も見られていたが、近年では、飲み会で無理やり飲まされるというイメージも徐々に変化しつつあるという。韓国でのインタビューにおいても「スマドリ」の考え方を好意的に受け入れる若者が多かった。

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