アサヒビール「スマドリ」、韓国進出 儒教文化の酒習慣に一石を投じる

写真 「チョコレートプラネット」を起用した「スマドリ共創プロジェクト」

「チョコレートプラネット」を起用した「スマドリ共創プロジェクト」

アサヒビールは、2020年12月から「スマートドリンキング」を提唱している。お酒を飲む人や飲まない人のほか、飲めない時やあえて飲まない時など、様々な状況や場面における「飲み方」の選択肢を広げることを目指している。

20代以降で一度でも酒にチャレンジした人は95%にのぼり、最初の酒が「楽しかった」と感じた51%は継続的に飲酒を続けていることが分かっている。一方で、楽しめなかったと感じた49%は、飲酒の習慣が定着しない傾向にあることから、スマドリを通じてエントリー段階で楽しい飲酒体験を提供し、飲酒習慣の定着を図る狙いもある。

これまで、アルコール分3.5%以下の「スマートカテゴリー」商品の拡充や、「スマドリバー渋谷」などの体験機会の提供を行ってきた。2024年には大学生や大学院生の就職活動を支援する「スマドリ就活応援プロジェクト」も実施した。

2023年3月30日からは、吉本興業と連携し「We are飲みトモ!スマドリでええねん!PROJECT!」を開始。浜田雅功、亜生、福田麻貴、小杉竜一を起用し、4人によるオリジナルユニット「飲みトモズ」を結成した。CM展開のほか、ウルフルズの「ええねん」を替え歌にした楽曲「ええねん〜スマドリバージョン〜」を店頭やSNSに加え、音楽配信サービスやカラオケなどの各種媒体で配信している。

スマドリ認知度は50%、商品購入者は2360万人

吉本興業とのコラボ効果は大きく、2023年1月時点で14%程度だったスマドリの認知度の大幅な向上に一役買ったと見ている。スマドリの高橋徹也社長は「認知率では20、30代がトップに来ており、若者へのアプローチにもつながった」としている。ノンアル・低アルコール市場が伸長する中、スマドリの効果により、同社の「スマートカテゴリー」商品の成長率は市場の成長率を上回る。

浜田は2025年3月より体調不良のため休養中であるが、引き続き起用する方針であり、「飲みトモズ」のメンバー構成に変更はないという。

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