若年層へのパーパス浸透を狙う コクヨがラジオ広告に注力する理由

リスナーの共感を得ることからスタート

コーポレートコミュニケーション室の大貫遥氏(左)、経営企画本部クリエイティブセンターの安永哲郎氏

コーポレートコミュニケーション室の大貫遥氏(左)、経営企画本部クリエイティブセンターの安永哲郎氏

当初は佐久間氏と特番を制作する計画であったが、突然特番を放送した場合に、リスナーからの支持が得られるかどうかという懸念があった。ラジオについて本プロジェクトに参画し、自身もラジオリスナーでもある経営企画本部クリエイティブセンターの安永哲郎氏は「プライベートかつパーソナルな環境で楽しむメディア」とし、企業色を前面に押し出して関与しようとすると、リスナーの強い抵抗感を招く恐れがあると指摘する。

そこで、まずは理解と共感を得るための土台作りが必要だと判断し、CMの提供からスタートすることとなった。ラジオCMは、2024年6月から継続して放送しており、テレビCM「コクヨのヨコク」を再編集した4パターンを使用した 。

サークルのメンバーが中心となり、ラジオCMの内容や企画の検討を担うことで、ファンの目線で、佐久間氏やそのリスナーにとって「おもしろい」と感じてもらえる企画を意識したという。

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