若年層へのパーパス浸透を狙う コクヨがラジオ広告に注力する理由

ラジオならではの「内輪ネタ」で盛況

社員も見学した特別番組「コクヨ presents 佐久間宣行のヨコク!」

社員も見学した特別番組「コクヨ presents 佐久間宣行のヨコク!」

「佐久間宣行のオールナイトニッポン0(ZERO)」の「リスナー超感謝祭2024~新時代~」が、昨年10月27日に横浜アリーナで開催され、コクヨも協賛した。会場では協賛企業各社が佐久間氏の等身大パネルを展示していたが、「黒田社長と佐久間氏が似ている」という話題が盛り上がっていたこともあり、コクヨはそれに乗じて、あえて黒田社長の等身大パネルを展示した。

リスナーが集う感謝祭の場であったことから、このような「内輪ネタ」も好意的に受け入れられ、写真撮影の列は、終演後も1時間以上続くほどの盛況ぶりであったという。会場では黒田社長のメッセージが放映され、佐久間氏に対する自身の思いや、リスナーに向けたコメントが発信された。SNSや等身大パネルなどで黒田社長がリスナーの間で話題になっていたため、会場内では笑い声も上がった。

リスナーであるファンサークルが企画を担ったことにより、リスナーの共感を得ることができたと見られている。安永氏は、「佐久間氏と社長の写真を撮って自社の公式SNSに投稿するだけでは、ここまでの効果は得られなかった」と述べ、「応援してくれるリスナーを仲間として巻き込んでいったこと」が成功の要因であると語っている。

ラジオの効果はリアルイベントにも波及している。同社は昨年11月30日、「THE CAMPUS」において、感謝祭で披露した等身大パネルの展示などを行うパブリックイベントを開催した。ラジオのリスナー約500人が来場し、自社イベントが「オフ会」のような場として活用されたという。

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