楽しく話せる仲間がいれば、仕事も頑張れる
━━これまで幅広い業種を横断しているように見えますが、どのようにキャリアを選択しているのでしょうか。
幅広く見えますが、実はどれもマスをターゲットにする「to C領域」です。特にメルカリは、私自身が1000件以上取り引き歴のあるヘビーユーザーです。やっぱり自分が興味を持てるサービスだと、仕事にも没頭できるんです。
それともうひとつの選択軸は「誰と働くか」。仕事は常に大変ですけど、それを凌駕するくらい楽しく話ができる仲間がいれば心を強く持てますよね。スタートアップで採用を担当していた際も、一緒に働く人を決める時は「楽しく話ができるか、心を許せるか」で判断していました。
マスメディアン
取締役 国家資格キャリアコンサルタント
荒川直哉
マーケティング・クリエイティブ職専門のキャリアコンサルタント。累計4000名以上の転職を支援する一方で、大手事業会社や広告会社、広告制作会社、IT 企業、コンサル企業への採用コンサルティングを行う。転職希望者と採用企業の両方の動向を把握しているエキスパートとして、キャリアコンサルティング部門の責任者を務める。「転職者の親身になる」がモットー。
━━確かに仕事では大変なことが連続するときもありますよね。千葉さんはそういうとき、どのようにマインドをリセットしていますか?
つらい時は、何度も同じことを考え続けてしまいますよね。私もスタートアップで資金調達をしていたときは、従業員の給料を払わなければならない責任感に押し潰されそうになることもありました。
サウナに通うようになったのは、その頃からです。体が温まるとつらさを忘れられるので、毎日のように通い続けて、もう6年になります。サウナに行くと気持ちも前向きになれますし、何よりもよく眠れますから、翌朝また頑張ろうって思えるんです。
━━今後、メルカリでやりたいことはありますか?
ユーザー数を現在の倍にすることが、ひとつの目標です。
メルカリは購入者よりも、出品者のほうがライフタイムバリューが長いんです。購入者はアプリを立ち上げて、欲しいものを検索してクリックすれば終わり。しかし出品者は写真を撮って、説明文を書いて、売れたら梱包して発送までしなければなりません。正直、非常に手間がかかります(笑)。そこまでやってくださる出品者というのは、ユーザーとしての価値が非常に高いんです。そのため、出品までのハードルをできるだけ取り払うことで、もっと出品しやすい環境を整えていきたいと考えています。
現在でも、メルカリはMAU約2300万人の巨大なサービスです。しかし、まだまだ成長の余地はあると考えています。
━━ありがとうございました。
