研究職の経験を活かし「NONIO」ブランドを進化させる、ライオンのR30のホープ

次世代を担う若手マーケター・クリエイターを紹介する月刊『宣伝会議』の連載『R30のホープたち』。新たな時代を担うホープたちはどのようなポテンシャルを秘めているのだろうか。今回は、ライオンで活躍する平尾香織さんに話を聞いた。
※本記事は月刊『宣伝会議』5月号の転載記事です。

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平尾 香織さん

ライオン
ヘルス&ホームケア事業本部
オーラルヘルスケア事業部
NONIO・Lighteeグループ

2016年入社。研究員として睡眠改善食品の研究開発を経験後、2021年にビューティケア事業部(現:HBC事業部)に異動し、ボディソープブランド「hadakara」の製品開発を担当。その後、2024年に現部所に異動し「NONIO」「Lightee」の製品開発を担当。同年、NONIOの売上前年比120%に貢献。2025年、NONIOブランドのさらなる成長を目指し、製品開発担当として新たな市場創出にチャレンジしていく。

注目のマーケティングキーワード「シネアド」

「NONIO」のシネアドを2024年に実施し、改めてその効果を実感しました。シネアドでは、観客はスマホを見ずにスクリーンに注目していて、視聴率はほぼ100%。これから始まる映画への期待感もあり、これほど集中して見てもらえるメディアは他にないと感じます。SNSなどのコンテンツの合間に挟まれる他の動画広告よりもポジティブに見てもらいやすく、CMへの印象も良い。街中やテレビ、ネットなどの日常生活での刷り込みに加え、シネアドのようなポジティブな視聴環境での訴求を両立することがポイントだと感じています。

研究職からマーケターへ 異色のキャリア

「クリニカ」「キレイキレイ」など、誰もが一度は使ったことのある日用品や衛生用品の製造・販売を手掛けるライオン。同社のヘルス&ホームケア事業本部 オーラルヘルスケア事業部で、オーラルケアブランド「NONIO」「Lightee」の製品開発やプロモーションを担当しているのが平尾香織さんだ。

平尾さんは理系の大学院を卒業後、2016年に研究職として入社。最初の配属先は機能性食品研究所(現:ウェルビーイング研究所)で、睡眠改善にまつわる機能性食品の研究開発に5年半にわたり従事していた。

研究職としてものづくりに携わるなかで、「どんなに良い製品をつくっても、伝え方次第でその魅力が100%伝わらないことがあるのだと感じるようになりました」と語る平尾さん。

マーケティングにも精通した研究員になりたいとの思いから、社内のマーケティング思考・ビジネス構想力養成プログラムを利用して、社外のビジネスセミナーを受講。他社のマーケティング事例や事業戦略を学ぶなかで、マーケティングの面白さにのめり込んでいったという。

その後、ビューティケア事業部(現:HBC事業部)へ異動となり、ボディソープブランド「hadakara」の製品開発とマーケティングを担当することになった。

幼少期から生活のなかで、「こういう商品があったら便利だな」とか、「その商品をどのように発信していけば良さそうか」、というアイデアをノートに書き留める習慣があったという平尾さん。「常に考えるという癖が、いまのマーケティングの仕事にもつながっている気がします」。

2024年1月からはオーラルヘルスケア事業部に異動し、美白ハミガキブランド「Lightee」を担当。「Lightee」は「歯の色が明るいと顔の印象まで明るく見える」ことに着目し、歯の表面にできるミクロなキズに残る着色汚れまで徹底除去して、“光を反射する”明るく白い歯に導く光発想の美白ハミガキとして発売。

※ 歯本来の白さにする

しかし、店頭などでそのイメージを伝える難しさを感じていたという。

…この続きは4月1日発売の月刊『宣伝会議』5月号で読むことができます。

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